JaSST'06 in Sapporoは、おかげさまで100名を越えるご参加を頂き、盛況のうちに開催を終了いたしました。多くのご参加を誠にありがとうございました。
プログラムは こちら (PDF: 13K)をご覧下さい。
JaSST2006札幌参加者事前アンケート集計結果
「ソフトウェアテストのこれまでとこれから」をテーマとして、主に開発全体におけるテストの現状と今後望まれること、そして求められるテストエンジニアの能力と育成方法についてパネリストである山浦氏、
平沢氏、高橋氏、西氏に語っていただいた。パネルリーダはJaSST札幌実行委員長の安達氏が務め、受講者全員に配付された「○×ボード」を一部活用して会場参加型のパネルを実施した。
まず、「テストの現在状況とこれからテストに望まれること」について山浦氏が口火を切り熱い議論が交わされた。地元北海道の特徴であるユーザビリティに関して平沢氏より、
製品の利用品質を向上させるためには、テストだけではなく組織やプロセスとして対応できていないこと、解決すべき課題、つまり「やれること」はまだまだたくさんあるという意見が出された。
これからのテストに対しては「すべてが手作りではない既成部品の組みあわせによる開発、期間の短縮、規模の増大等ますます制約が厳しくなっていく背景の中で、リスクを把握し、
どこに手をかけてどこに手を抜くのかを的確に見極めて、意図的に対応することが望まれる」という山浦氏の意見にメンバが同意した。
「テストエンジニアをどのように育成するか」については、大学のソフトウェアエンジニアリング・テスト教育時間を増やす、企業がエンジニアや管理者の教育に力をいれる、
エンジニアが組織の外の情報を獲得する努力が必要など、さまざまな意見が交わされた。その中で最も印象的だったのは、「テストエンジニアはバグの気持ち、相手の気持ちがわかるようになること、
開発者に気持ちよくバグを直してもらうことが重要」という西氏の意見であった。
参加者からの代表的な質問と想定される「テストはどこまでやったらよいか?」に対して高橋氏からは、よくある質問だが、
そういう方に「ではテストはどこまでやったの?」という質問を投げかけても明確に答えられないケースが多い、という回答があった。このことについて西氏から「時間が無制限だと仮定して、
どこまでテストできるかに対して検討し、答えを出してみること」が提案された。
また、会場からの質問「優秀なテストエンジニアの人材を集めるためにはどうしたらよいか?」に対しては、高橋氏より給与などのお金だけでは短期的効果しかなく、恒久的にはテストという仕事はやりがいがあり、
楽しいものだという意識を持ってもらうこと、そのために開発者は偉くて、テストエンジニアは程度が低いという位置づけを改め、テストエンジニア、
品質保証担当に対するキャリアパスを組織として明確化することが必要という回答があった。
最後に「受講者の皆さんは楽しく仕事ができていますか?」というパネルリーダからの質問に対して、ほとんどが「○:楽しい」という回答が得られた。
このことからもシンポジウム参加者=北海道の技術者が熱い!ということを実感した。
掲載されていない資料については、講演者の都合により公開できないものも含まれています。あしからずご了承下さい。
1日券 | 5,250円 (税込) |
---|---|
(内容)基調講演/論文・事例発表セッション/パネルディスカッション受講 (※チュートリアルは含まれません) | |
↓チュートリアルを受講される場合↓ | |
1日券+チュートリアル受講 | 15,750円 (税込) |
(内容)基調講演/チュートリアル受講/パネルディスカッション受講 (※テスト技術者資格制度、論文・事例発表セッションは含まれません) | |
情報交換会 (午後5時30分〜) | 3,000円 (税込) |
Copyright Association of Software Test Engineering All rights reserved.