JaSSTソフトウェアテストシンポジウム

JaSST'04開催日:2004年1月27日(火)〜28日(水)

おかげさまで、のべ800名以上のご参加を頂き、好評のうちに開催を終了いたしました。

・プログラム

プログラムは こちら (PDF: 21K)をご覧下さい。

・ベストスピーカー賞

(金賞)
■直交表を利用したソフトウェアテスト −HAYST法−
(山本 訓稔,秋山 浩一/富士ゼロックス)
ベストスピーカー賞写真
■"Quality Inspection"の効果的実践事例
−プロジェクト上流フェーズにおける熟視テストの実践と効用について−
(細川 宣啓/日本IBM)
■テスト構造化ツール「テストツリー」による効率的なレビューの実践
(竹内 祐介/TIS)

・基調講演

「Management: The Stuff They Don't Teach You Anywhere」
(トム・デマルコ/The Atlantic Systems Guild)
基調講演写真

・招待講演

「我が国情報産業の国際競争力」
(大場 充/広島市立大学)
招待講演写真

・パネルディスカッション

テーマ :
「ソフトウェアテストの国際的な動向について」
パネルリーダ :
山浦 恒央/日立ソフトウェアエンジニアリング)
パネルメンバ :
  • トム・デマルコ/The Atlantic Systems Guild
  • 大場 充/広島市立大学
  • 松尾谷v徹/デバッグ工学研究所
  • 古川v善吾/香川大学・JaSST実行委員長
パネルディスカッション写真

・チュートリアル1

■WORLD'S SHORTEST TUTORIAL ON RISK MANAGEMENT
(トム・デマルコ/The Atlantic Systems Guild))
チュートリアル1写真

・チュートリアル2

■はじめてみようテストファースト
(みかまま[大月 美佳/佐賀大学])
(επιστημη[えぴすてーめー])
チュートリアル2写真

・ミニパネルディスカッション:腕こきの負荷テストコンサルタントによる最新動向

パネルリーダ :
内藤裕史/日本IBM
パネルメンバ :
  • 小崎 将弘/マーキュリー・インタラクティブ・ジャパン
  • 小野塚 荘一/日本IBM
  • 西田 啓一/テクマトリックス
  • 山岡 英明/エンピレックス
  • 山田 純司/東陽テクニカ
(まとめ)
ミニパネルディスカッション写真

ミニパネルディスカッションでは,国内の負荷テストツールベンダー5社のテストコンサルタントが一堂に会し,活発な議論が行われた。

各パネリストが一致して指摘したのは,テスト・プロセスや様々なノウハウ,トレーニングの重要性である。パネリストは日頃のコンサルティングを通じ, 多くの組織でテストを実施する上での基本的な段取りや体制作り,トレーニングがきちんとなされていないことを肌で感じているようであった。一部のベンダーでは, ユーザー向けに負荷テストに関する勉強会の実施も計画しているとのことである。

また,日本と海外との相違に関する議論では,日本は欧米と比べてユーザー・アプリケーションが複雑でツールベンダー泣かせだという話が興味深かった。ツールに対する要求レベルが高いという意味では, 日本のユーザーの要求を製品開発にもっと生かすことができるのではとの意見もあった。各ベンダーとも,ツールの国際化 (ダブルバイト対応)の体制を整備しつつあり, 英語版と日本語版のリリース時期の差も小さくなってきているそうだ。

負荷テストツールの今後のトレンドとしては,種々のセキュアプロトコルへの対応拡充や,リッチクライアント・アプリケーションをテストする機能などが必要とされるとの意見が出された。

・T-1テストライブ!

シーラカンス総統率いるSESSAMEチームが作成したバグ入りソフトウェアから、テスト技術者代表チーム (江澤氏・太田氏・野村氏)は制限時間以内にどれだけバグを見つけ出すことができるか!

選手:
  • 江澤 宏和/ベリサーブ
  • 太田 健一郎/日本IBM
  • 野村 准一/NEC
テストライブ写真
実況・解説
問題作成
(協力:SESSAME):
  • 吉澤 智美/NECエレクトロニクス
  • 森 孝夫/三栄ハイテックス
  • 中村 さおり/NECエレクトロニクス
  • 二上 貴夫/東陽テクニカ
  • 大西 建児/現・豆蔵
(まとめ)

「テスティングマッチ」と名付けた45分間のライブ形式のプログラム。テストのプロフェッショナルが開発側を向こうに回して、自前のテストケースでテスト対象のバグをどれだけ見つけられるのかを、 聴衆を前に15分1本勝負で競う「テスティングマッチ」である。テスト技術者代表チームとして国内ベンダ、外資系ベンダ、第3者検証会社に所属する3名のエキスパートに参画して頂いた。 また開発側としてSESSAME (組み込みソフトウェア管理者・技術者育成研究会)チームに協力して頂いた。

テスト対象は、SESSAMEが教育用の教材として開発した「鹿威しシミュレータ」に、エラーシーディングでバグを仕込んだものを利用した。バグの数は11個。 15分でテスト技術者チームがどれだけバグを見つけられるのか、という勝負である。埋め込んだバグの半分以上を見つけられればテスト技術者チームの勝ち、半分以下ならバグを仕込んだSESSAME開発チームの勝ち。 ちなみにガチンコ勝負である。

ライブは、開発チームから鹿威しシミュレータの仕様についての簡単な説明で幕を開けた。次に、テスト技術者チームのメンバがそれぞれ設計したテストケースの設計方針と、内容の概略を説明。 その後、約15分間でテストを実施した。バグを見つけるとテスト技術者はブザーを押して内容を説明し、それを聞いて開発側のSESSAMEチームがバグかどうかを判定するという流れである。

時間いっぱいまで死力を尽くしてバグを探した結果、テストチームは約半数の5個を検出できた。短い時間にもかかわらず立派な結果と言えよう。 SESSAME開発チームとテスト技術者チームはお互いの健闘を称え合い、テスティングマッチは終了した。リアルタイムの実況中継もあり、期待以上のライブ感で盛り上がったセッションであった。 次回のJaSSTでも同様のライブを企画し、テスト実施の奥深さや楽しさを参加者に伝えたい所存である。

・研究発表

掲載されていない資料については、講演者の都合により公開できないものも含まれています。あしからずご了承下さい。

Visual Studio .NET デバッグテクニック
田中 達彦 (マイクロソフト)
組込み開発におけるデバッグテクニック
武井 千春 (横河ディジタルコンピュータ)
キタ━━━ (゜∀゜)━━━ ! EclipseでTDD!!
縣 俊貴&橋本 正徳 (メディアファイブ)
直交表を利用したソフトウェアテスト −HAYST法−
山本v訓稔,秋山 浩一 (富士ゼロックス)
テストパターンの有効性について
小井 土亨 (オーエスケイ)
テスト技法 (CFD)実践ワークショップの取り組み
前田 直毅,池田 浩明,江尻 泰将,伊藤 夏美 (インテック)
ソースコード自動生成による利用モデルの作成支援
高木 智彦,古川 善吾 (香川大学)
Webシステム開発におけるテスト自動化の実践
井上 康臣 (NTTデータ)
Framework及びExcelを使用した自動テスト効率化の試行
古江 智和 (Forum8)
Webアプリケーションモデルに基づくJSPの動的検証
根路 銘崇,小野 康一,田井 秀樹 (日本IBM),安部 麻里 (慶應義塾大学)
組み込みソフトウェアの性能、品質の向上
− セーフティクリティカル産業から学んだ事例、教訓
Nat Hillary (Metrowerks)
組み込み商品群におけるソフトウェアの妥当性確認
−限られた時間の中で効率的にソフトウェアの妥当性確認を実施する−
酒井 由夫 (SESSAME)
組込みソフトウェア開発のイン-デザインモデル検査
篠崎 孝一 (関西電力),水口 大知 (産業総合研究所),石井 健志 (東光精機)
自動車産業での静的テスト標準MISRA-Cの展開
川名 茂之 (トヨタ自動車)
実行ばかりがテストじゃない〜日本のMISRA-C研究活動
黒田 光洋 (パナソニックITS・MISRA-C研究会)
Java静的解析ツールの有効活用
竹内 和彦 (NTTコムウェア)
XML形式の仕様書作成によるソフトウェア机上チェックの効率化
山田 信幸,鈴木 幹雄,坂 守 (アイシン精機)
テスト構造化ツール「テストツリー」による効率的なレビューの実践
竹内 祐介 (TIS)
"Quality Inspection"の効果的実践事例
−プロジェクト上流フェーズにおける熟視テストの実践と効用について−
細川 宣啓 (日本IBM)
ミューテーションスコアを利用したテストセット評価システム
斉藤 孝志,粕谷 英人,大久保 弘崇,山本 晋一郎 (愛知県立大学)
第3者テスト、及び、テストコード検証への実験計画法の適用
楠 光太朗,鈴木 誠 (ビーイング)
佐賀大学でのソフトウェア開発実験における単体テスト演習とその評価支援環境
白田 元,次富v俊輔,大月 美佳 (佐賀大学)
事例に見る「非トランザクション型システム」の品質低下原因と効果的な改善対策
石川 和則 (エス・キュー・シー)
忍者式テストを用いた開発事例の報告
−成長する受け入れ試験
関 将俊 (東芝医用システムエンジニアリング)
電磁界解析パッケージソフトウェア JMAG-Studio のテスト事例紹介
小川 哲生 (日本総合研究所)
クラスサイズメトリクスを用いたソフトウェア変更量予測に関する考察
阿萬 裕久,望月 尚美,山田 宏之,野田 松太郎 (愛媛大学)

・JaSST'04 開催要項

日程
2004年1月27日 (火)〜28日 (水)
プログラム
こちらをご覧下さい。
場所
東京コンファレンスセンター品川 (東京・品川)
参加費
  • 8,000円 (2日通し券)
  • 5,000円 (1日券)
チュートリアル
受講費
  • 15,000円 (チュートリアル1)
  • 10,000円 (チュートリアル2)
    (別途参加費が必要となります)
主催
協賛
  • ソフトウェア技術者ネットワーク (S-open)
  • 情報処理学会ソフトウェア工学研究会
  • 電子情報通信学会ソフトウェアサイエンス研究会
  • 日本ソフトウェア科学会ソフトウェア工学の基礎研究会
  • ソフトウェア技術者協会
  • プロジェクトマネジメント学会
  • 情報サービス産業協会
  • 日本システムハウス協会
  • 日本科学技術連盟

・JaSST'04 スポンサー協賛企業

シルバースポンサーシップ

ブルースポンサーシップ

・JaSST'04 メディアスポンサー

・JaSST'04 運営スポンサー