JaSSTソフトウェアテストシンポジウム

JaSST'07 Tokyo開催日:2007年1月30日(火)〜31日(水)

JaSST'07 Tokyo は来場者数は1,000名を超え、2日間で延べおよそ1,500名もの方々に参加いただき、盛況のうち終了しました。多くのご参加を誠にありがとうございました。

写真:会場内
(写真:会場内)

・プログラム

プログラムは こちら (PDF:38K)をご覧下さい。

写真:オープニングセッション1写真:オープニングセッション2写真:クロージングセッション

(写真:左・中央/オープニングセッション 右/クロージングセッション)

・ベストスピーカー賞

(金賞)
■ソフトウェアテストプロセスに関する一考察
 − V ⇒ W ⇒ V3 −
小川 秀人 (日立製作所)
写真:ベストスピーカー賞1
■レゴブロックを使った欠陥の「見える化」
 - バグレゴによる試行 -
懸田 剛 (チェンジビジョン)
写真:ベストスピーカー賞2
■Model Checkingを適用した実践的非同期制御検証
 −Go with the Early Bird −
村石 理恵 (富士ゼロックス)
写真:ベストスピーカー賞3

・基調講演

「デスマーチ
 -ソフトウエア開発プロジェクトはなぜ混乱するのか-」
Ed Yourdon (NODRUOY Inc.)
写真:基調講演

・招待講演

「ソフトウェアテストの展望:
 SW機能テストから、システム挙動の評価へ」
松尾谷 徹 (デバッグ工学研究所)
写真:招待講演

・ミニパネル

テーマ:
「三賢者、テストを語る (DTvsCEGvsCFD)」
司会:
  • 池田 暁 (日立情報通信エンジニアリング)
  • 前畑 佳史 (島津エス・ディー)
パネリスト :
  • 松尾谷 徹 (デバッグ工学研究所)
  • 秋山 浩一 (富士ゼロックス)
  • 鈴木 三紀夫 (TIS)
(まとめ)

 「クイズ判定BOX」「入場料」のテストケース作成に悩む若手テスト技術者(池田 暁)とその上司(前畑 佳史)に対して、三賢者がそれぞれ別の技法を使ってアプローチをしてみせる、 劇仕立てのシナリオによるセッションであった。
 三賢者「デシジョンデーブル(鈴木 三紀夫)」「原因結果グラフ(秋山 浩一)」「CFD(松尾谷 徹)」によって、技法の紹介だけに留まらず、問題に対してどのようにアプローチするのか、という思考フローが披露された。 セッションの最後には、「デシジョンデーブル」「原因結果グラフ」「CFD」それぞれの技法の特徴について、まとめが行われた。
 「クイズ判定BOX問題」においては、「ボタン複数押し」「押す順番」など、組込み系ならではの挙動に対しての考え方が議論された。それぞれの技法での解の他に、「状態遷移のテクニックで解く方が良い」や、 「アクティブノイズ (=ハッキングやいたずら)の対応として、条件をリストアップして、別途テスト計画を立てる。しない場合には、その理由を明示しておく」など、技法にこだわらずに考える必要がある、 とのアドバイスがあった。
 「入場料問題」においては、「65歳以上で小学生」という人が来たらどうすれば良いのか、という「仕様」に関する議論があった。これに対しては、エンプラ系では、 仕様を確定するのは「論理的整合性」だけではなく「業務の妥当性」であるという意見があった。また、顧客とのテスト計画・テスト戦略について、合意を得ておくとリスクが低くなる、というアドバイスがあった。
 セッションのまとめとして、仕様の漏れ、あいまい、誤解を含めて検算することが大切である、という意見があった。今回紹介した技法を用いて、要求仕様書・システム設計書を突き合わせて、 上流工程でレビューを実施するのも良いのでは、というアドバイスがあった。
 本セッションは、テスト技法の効果的な適用方法に悩む聴衆にとって非常に有意義なものとなったであろう。

写真:ミニパネル

・パネルディスカッション

テーマ:
「"Taming a Monster" - 品質をいかにコントロールするか」
司会:
榊原 彰 (日本アイ・ビー・エム)
パネリスト :
  • Ed Yourdon (NODRUOY Inc.)
  • 松尾谷 徹 (デバッグ工学研究所)
  • 山浦 恒央 (東海大学)
写真:パネルディスカッション1写真:パネルディスカッション2写真:パネルディスカッション3写真:パネルディスカッション4

・チュートリアル

■How to survive mission impossible projects
Ed Yourdon (NODRUOY Inc.)
■ソフトウェア品質向上一般について
岡崎 毅久 (日本アイ・ビー・エム)
写真:チュートリアル

・ライトニングトークス

司会 :
  • 大月 美佳 (佐賀大学)
    JaSST東京実行委員会
写真:ライトニングトークス1写真:ライトニングトークス2写真:ライトニングトークス3

・定番っ!テスティングライブ2007

司会・実況・解説:
  • 天野 勝
    (永和システムマネジメント)
  • 小川 哲生
    (日本総研ソリューションズ)
参加選手(チーム):
  • Q,s
    (バルテス)
  • チーム 北国
    (北都システム)
  • チーム SORA
    (Sky)
問題作成・
バグ判定:
  • 懸田 剛
    (チェンジビジョン)
写真:テスティングライブ

・論文・事例発表

掲載されていない資料については、講演者の都合により公開できないものも含まれています。あしからずご了承下さい。

上流のテストはテストの潮流1:
ソフトウェアテストプロセスに関する一考察
 − V ⇒ W ⇒ V3 −
小川 秀人 (日立製作所)
上流のテストはテストの潮流2:
QFDを応用したソフトウェアテスト手法について
中山 美幸 (東京エレクトロン ソフトウェア・テクノロジーズ)
上流のテストはテストの潮流3:
組込みソフトウェアに対する開発上流からのテスト設計の試行
藤江 祐二 (横河電機)
写真:論文・事例発表A2-3
ベストの逆襲1:
「品質リスクの予測」への展望
 〜バグの作り込みパターン・除去パターン〜
堀 明広 (ソフトウェア技術者ネットワーク)
ベストの逆襲2:
品質レビュー専門家の視診・視点・思考
 〜レビュー専門家は何を見ているか?〜
細川 宣啓 (日本アイ・ビー・エム)
テストツールはじめの一歩1:
Apache JMeterで負荷試験をしよう!
水野 浩典 (日本ヒューレット・パッカード)
テストツールはじめの一歩2:
Jameleonによる機能テスト/回帰テストの自動化について
加藤 大受 (日立製作所)
写真:論文・事例発表C2-2
そろそろ使える?モデル検査1:
モデル検査の効果的な使い方-宇宙における適用事例-
片平 真史 (宇宙航空研究開発機構)
そろそろ使える?モデル検査2:
モデル検査支援ソフトウェアの開発
篠崎 孝一 (関西電力)
写真:論文・事例発表D2-2
そろそろ使える?モデル検査3:
Model Checkingを適用した実践的非同期制御検証
 −Go with the Early Bird −
村石 理恵 (富士ゼロックス)
アジャイルとテストの甘い関係1:
レゴブロックを使った欠陥の「見える化」- バグレゴによる試行 -
懸田 剛 (チェンジビジョン)
アジャイルとテストの甘い関係2:
規模と向き合う - 反復開発とテスト -
関 将俊 (東芝医用システムエンジニアリング)
テスト設計ぶらり旅1:
ソフトウェア国際化テスト技法−擬似翻訳手法の改良−
青山 希 (日本アイ・ビー・エム)
テスト設計ぶらり旅2:
複数言語でのシステム開発におけるソース解析の効用
蔭山 泰之 (日本アイ・ビー・エム)
写真:論文・事例発表B4-2
テスト設計ぶらり旅3:
パソコンによる直交表の自動構成とソフトウェアテストへの応用
須田 健二 (群馬工業高等専門学校)
モデルベースドテストってなんだろう1:
モデルベースドテスト入門
(JaSST東京実行委員会)
写真:論文・事例発表D4-1
モデルベースドテストってなんだろう2:
モデルベースドテストの技術動向と研究事例
小川 秀人 (日立製作所)
要求の品格1:
テストの質を上げるための要求仕様書
清水 吉男 (システムクリエイツ)
写真:論文・事例発表b5-1
要求の品格2:
現実世界とシステム世界とを繋ぐ
中谷 多哉子 (エス・ラグーン)
写真:論文・事例発表b5-2
現場の現場による現場のための改善1:
不具合報告における動画の活用事例と考察
古江 智和 (フォーラムエイト)
写真:論文・事例発表d5-1
現場の現場による現場のための改善2:
性能検証を通して明らかになった課題
小池 輝明 (NECネクサソリューションズ)
現場の現場による現場のための改善3:
レビュー技法の教育における、インスペクションミーティング演習を効果的に実施するための施策
平野 誠太郎 (NPO法人 SESSAME)
写真:論文・事例発表d5-3

・テクノロジーセッション

掲載されていない資料については、講演者の都合により公開できないものも含まれています。あしからずご了承下さい。

単体テスト 作業プロセスの改善
田幡 宏之 (富士通)
テストとソフトウェア品質向上をつなぐテスト管理実践方法
−QA担当者を支援するテスト工程管理ツール−
山岡 英明 (エンピレックス)
写真:テクロジーセッションb3-1
実機やシミュレータ上での単体テストで開発早期にエラーを検出
 〜自動ユニットテストツール「C++test」のクロス環境への適用〜
西田 啓一 (テクマトリックス)
C1カバレッジに対応した組込み用単体テストツール「カバレッジマスター」のご紹介
 (静的解析機能を利用したC0/C1テストデータ自動作成機能の詳細)
岡田 利一 (ガイオテクノロジー)
組込みソフトウェア検証における「組合せテスト」の更なる可能性の追求
石原 一宏 (バルテス)
写真:テクロジーセッションc3-2
組込みソフトウェア品質向上ソリューションご紹介
植田 宏 (エーアイコーポレーション)
組込みメディア処理におけるソフトウェア品質と生産性向上
 PlatformOVIA メディアフレームワークのご紹介
高野 成彦 (NECエレクトロニクス)
組込み機器に自動テストツールは本当に使えるのか?
 (携帯、カーナビ、デジタルテレビに効くQuality Commander)
下山 到 (日本ノーベル)
欲しくなるテストツールの機能
浅野 義雄 (富士設備工業)
企業力強化のためのテストの役割と意義
 〜マーキュリーが考えるテストライフサイクル〜
山田 茂 (マーキュリー・インターラクティブ・ジャパン)
写真:テクロジーセッションa6
テストエンジニアのノウハウを形に
高田 潤 (ベリサーブ)
Windows Embedded CE 6.0 におけるテスト工程の組み立て
松岡 正人 (Microsoft)
バックスラッシュ工程でのOO設計とテスト実践
鹿島 龍次 (Studio Radish)
二上 貴夫 (東陽テクニカ)
写真:テクロジーセッションd6-1 写真:テクロジーセッションd6-2

・JaSST'07 Tokyo 開催要項

日程
2007年1月30日 (火)〜31日 (水)
場所
目黒雅叙園 (東京・目黒)
プログラム
こちらをご覧下さい。
参加費
1日券5,250円 (税込)
2日券8,400円 (税込)
( チュートリアルを受講される場合 )
1日券+チュートリアル1受講券21,000円 (税込)
1日券+チュートリアル2受講券15,750円 (税込)
2日券+チュートリアル1受講券24,150円 (税込)
2日券+チュートリアル2受講券18,900円 (税込)
2日券+チュートリアル2回 (1、2)受講券34,650円 (税込)
情報交換会3,150円 (税込)
主催
  • NPO法人ASTER JaSST東京実行委員会
協賛

・JaSST'07 Tokyo スポンサー協賛企業

ゴールドスポンサーシップ

・JaSST'07 Tokyo スペシャルメディアスポンサー

・JaSST'07 Tokyo メディアスポンサー

写真:JaSST707 Tokyo 実行委員会
(写真: JaSST'07 Tokyo 会場にて)