JaSST'07 Sapporoは、おかげさまで100名を越えるご参加を頂き、盛況のうちに開催を終了いたしました。多くのご参加を誠にありがとうございました。
プログラムは こちら (PDF: 13K)をご覧下さい。
(写真:左/オープニングセッション 右/クロージングセッション)
ソフトウェアテストについてのこの先の10年について「ソフトウェアテストの位置付け」と「テストによって守る(攻める)品質に対する考え方」の2つの視点で、松尾谷氏、秋山氏、 西氏の3名にパネルディスカッションを行っていただいた。モデレータは、JaSST'07 sapporo実行委員の長谷川氏が務めた。
松尾谷氏からは、現在の技術者が自閉的で他の人のことを考えるのが苦手な傾向があり、社会性をあげる訓練の必要性が語られた。今後のソフトウェアテストは、 物理的な環境を用いる方法からすべてシミュレート環境で行われるようになっていくため、複雑なシステムの挙動を評価する手段を構築することが必要になるだろう。
秋山氏からは、この先はZモデルとなるという斬新な考えが提示された。Zモデルは製品が完成する前にお客様が感動するかを測定する、つまりお客様に価値が提供できるかを判断することがポイントと説明された。 品質で攻めるためには己を知ることが必要なため、Qualityを定量化し、テストで品質を予測できるようになって、品質をコントロール、マネジメントできるようになり、戦略とすることが必要とのことだった。
西氏は、30年後にありたい状況から10年後のあるべき状況を予測するバックキャスティングで分析した。次の10年はソフトウェアの価値の評価が重要になることや、 作ることイコール評価となることがポイントとして挙げられた。これらを実現するために、評価技術の体系的な整理、 技術のレベルアップをするためにシステム総合評価工学の確立や全体最適化を行うための品質アーキテクトへの進化が必要である。 今後10年の社会環境やニーズの変化に対して、ソフトウェアテストが開発を引っ張っていくことができるようになるために、テスト技術者の成長が必須である。
これらの説明から、今後のソフトウェアテストにおいては、プロセスのみならず、人間の側面に重点をおいて取り組んで必要があるとされ、技術者はお客さん以上にお客さんのことを知っていなければ良いモノを出荷できない。 また、現在のお客さんだけではなく、未来のお客さんを知らないといけないとまとめられた。
【シンポジウム参加】 | 8,400円 (税込) |
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(内容)基調講演/一般事例発表/ワークショップ(1〜3から一つ選択)/パネルディスカッション | |
【シンポジウムとチュートリアル1受講:書籍持参】 | |
(書籍「ソフトウェアHAYST法入門」を当日持参される方) | 12,600円 (税込) |
(内容)基調講演、一般事例発表、チュートリアル1、パネルディスカッション | |
【シンポジウムとチュートリアル1受講:書籍代を含む】 | |
(書籍「ソフトウェアHAYST法入門」を当日会場で受取る方) | 15,225円(税込) |
(内容)基調講演、一般事例発表、チュートリアル1、パネルディスカッション(※書籍代を含みます。 ) | |
【シンポジウムとチュートリアル2受講】 | 12,600円 (税込) |
(内容)基調講演、一般事例発表、チュートリアル2、パネルディスカッション | |
情報交換会 (18:50〜20:00) | 1,000円(税込) |
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