JaSSTソフトウェアテストシンポジウム

JaSST'09 Kansai セッション概要

  オープニングセッション 7/31(金) 10:00〜10:10 技術交流室

実行委員長

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A1 基調講演 7/31(金) 10:10〜11:20 技術交流室

■A1 品質検証、評価技術の勘所

奈良 隆正 (NARAコンサルティング)
これまで、(株)日立製作所のソフトウェア開発事業部門、情報システム構築部門において経験してきた品質保証方法論の中から、主に検証及び評価に関して、一般に認められている主要技術に焦点をあて解説する。

  • 第1は品質作りプロセスにおける各種レビュー、
  • 第2は検証及び妥当性確認技術の代表であるテスト技術、
  • さらに、開発全プロセスに共通的な各種品質評価技術、各種品質管理関連技法について述べる。

これらの技術を習得し現場へ応用することで、上流工程での品質作り込みによる手戻り作業軽減を図り、品質向上・コスト低減・開発期間短縮の同時達成が可能である。
写真/奈良 隆正氏 (NARAコンサルティング)

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  奈良高専セッション 7/31(金) 11:30〜11:40 技術交流室

 「元気なら組込みシステム技術者の養成」のご紹介

土井 滋貴 (奈良工業高等専門学校)
「元気なら組み込みシステム技術者の養成」事業は、奈良高専の地元奈良県を中心に中小企業を数多く抱える周辺の東大阪市、八尾市、京都府南部までを対象にして、組み込みシステム技術者の育成を図るものである。 事業では、組み込み技術の基礎から応用までを幅広くカバーする3コースの講座や、講座と連携した組み込みシステムの開発支援や技術相談等に関するサポート体制により、有機的な養成拠点を目指している。 本講演では事業の目的と活動内容について紹介する。

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 チュートリアル 7/31(金) 11:30〜16:15 研修室C

 テストの読み・書き・そろばん

JaSST Kansai 実行委員

これからテストリーダーを目指している技術者を対象にした定番の「テストの基礎講座」。
経験1年から3年の若手テスト実務担当者を対象に、テスト設計から実施、報告の進め方まで、現場の経験者がテストの基礎をわかりやすく解説する。
今年は、昨年の内容に、品質向上のための重要な手法であるレビューを加えて、さらに内容をバージョンアップ。奈良先端科学技術大学院大学の森崎氏を特別講師として招き、なぜレビューをするのか(効果)、レビュー実施の具体例、レビュープロセス、レビューの失敗を防ぐための対策をお話いただく。

内容
  • 1.はじめに
    • ・ソフトウェアの品質
    • ・テストの目的
    • ・テストの種類
  • 2.テスト設計
    • ・同値分割
    • ・境界値分析
    • ・デシジョンテーブル
    • ・パステスト
  • 3.レビュー (特別講師:森崎修司(奈良先端科学技術大学院大学))
    • ・レビューの効果
    • ・レビュープロセス
    • ・レビュー観点
  • 4.テスト管理
    • ・テストプロセス
    • ・バグ管理
    • ・フィードバックと改善

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A2 テクニカルセッション 「テスト基礎力の向上・品質基礎力の向上」 7/31(金) 11:40〜14:15 技術交流室

■A2-1 テーラリングしたパスアラウンドレビューによるレビュープロセス改善

平野 誠太郎 (オムロン)
レビューはソフトウェア開発における開発技術や管理技術の成果物に含まれる欠陥を早期に検出して取り除く活動として重要である。しかし、その準備から指摘に対する是正が完了するまでのプロセスに誤りがある場合は、 効率よく欠陥を検出することができない。この問題を解決するために、パスアラウンドレビューをテーラリングして導入した。本講演では、その導入に際して工夫した点と適用結果について紹介する。

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■A2-2 保守開発型ソフトウェアを対象としたソフトウェアFMEAの試行

山科 隆伸 (日本ユニシス)
既存ソフトウェアに機能追加を繰り返しながらリリースする保守開発を対象として、FMEA(Failure Mode and Effect Analysis: 故障モード影響解析)手法を適用し、異なるリリースで再利用可能な故障モードが抽出できるか、実証的に評価した結果を報告します。
本講演では、具体的手順と抽出した故障モードを紹介します。

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■A2-3 組込ソフトウェア開発における不具合分析に基づくペアワイズテストの取組み

菊池 光太郎 (シャープ)
製品を開発する中で、品質を確保する最後の砦としてシステムテストがありますが、その現状はユーザーの使用条件や各機能間の組合せが爆発し開発現場の大きな課題となっています。
今回、組合せ手法の一つであるペアワイズ法を活用し効率的に網羅性を高めると共に、いま一度テストプロセスに焦点を当て、この手法をより効果的にするためのテスト設計のアプローチについて携帯電話開発で取り組んだ事例を紹介致します。

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■A2-4 KKD(勘、経験、度胸)も使いよう。一歩進んだレビュアーになるために。〜 レビュー眼 〜

角口 勝隆 (日立システムアンドサービス)
これまでソフトウェアテスト業界では、俗人的なエラーを防止するために、各種手法やプロセス改善について議論が行われてきたと考える。
しかし、エラーが発生する根本原因を追求しつつ、優れたレビュアーが持つ「ヒラメキ・勘」を産み出すメカニズムを解明することで、各種手法との相乗効果を期待できるのではないかと考えた。
優れたレビュアーの持つ秘訣を「レビュー眼」と称し、その解明について考察する。

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A3 ワークショップ・グループ討論 7/31(金) 14:25〜16:15 技術交流室

■A3 その設計にモノ申す!〜テスト開始前にできること〜

 
「テスト工程からの手戻りを減らしたい。」「同じテストを何度もしたくない。」これはテスト担当者が持つ切実な願いである。
この課題に対して、テスト項目の特徴からテスト可能な状態について再度確認すると共に、簡単な事例を元に手戻りの原因及び解決策について検討し気付きを得る。
また、状態遷移図などのツールを用いて仕様からテスト項目を抽出する方法についても再度確認を行う。
コーディネータ:
  • 亀井 浩気 (三洋電機)

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A4 パネルディスカッション 7/31(金) 16:30〜18:00 技術交流室

■A4 総合テスト開始の受け入れ条件とは?〜開発チームでの品質保証条件を考えてみよう〜

 
開発(プログラム製造、単体テスト、結合テスト)から総合テスト、システムテストへ移行する際の品質条件について考える。
開発対象を組込み系(商品開発/単品開発)、研究開発、エンタープライズ系に分け、開発スタイル、仕様変更の受け入れ、求められる品質レベル、開発で優先される項目の切り口で分析し、 重視しなければならないテストとは何か、移行判断はどのようにすれば良いかを探っていく。
パネリスト:
  • 宇井 宏樹 (JaSST Kansai 実行委員会)
  • 上野 秀剛 (奈良工業高等専門学校)
  • 角口 勝隆 (日立システムアンドサービス)
  • 木下 義直 (パナソニック)
コーディネータ:
  • 加澤 繁信 (NTTデータMSE)

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  クロージング 7/31(金) 18:10〜18:10 技術交流室

実行委員長

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