(JaSST北海道実行委員会)
セッション 1
森崎 修司 (静岡大学 情報学部)
セッションの内容
「この作業は何を目的としているんだろう」「このメトリクスで何がわかるんだろう」「あのリーダはなぜ、表計算ソフトに入力する週次のデータを集めることにだけ没頭しているんだろう」ソフトウェア開発においてがんばるだけの品質向上活動、名ばかりの品質向上活動に出会うことは少なくありません。
本講演では、私の研究や講演に対するフィードバック、実務者コミュニティや海外を含めた研究者コミュニティでのトピック、カンファレンスやシンポジウムでの事例紹介をもとに、日々の品質向上活動を見直すための着眼点を3段階に分けて紹介します。
第1段階は個々の活動が品質向上につながっているかどうかを見直すこと、第2段階は関係者との合意を形成すること、第3段階は他での取組みや技術をうまく取り込めるようご自身が携わる開発やソフトウェアの特徴を認識することです。
これら3ステップを、私の専門分野であるソフトウェアメトリクスやソフトウェアレビューでの事例、古くから指摘されているけれども派手さがないため、あまり知られていない原則、研究動向をまじえながら紹介します。既存ルールの見直し、関係者の合意、外部からの情報の取捨選択をはじめとして、みなさまの気づきや取組みにつなげていただくことを目指します。
セッション 2-1
田処 将司 (DTS)
清水 有樹 (DTS)
セッション 2-2
鳥本 明男 (メルコ・パワー・システムズ)
セッション 2-3
渡辺 修司 (札幌Javaコミュニティ)
セッション 3
安隨 正巳 (日本科学技術連盟)
セッション 4
出展企業・団体
・SHIFTセッション 5-1
セッションの内容
【ビブリオバトルとは】
お気に入りの本を持ち寄って、その面白さについて5分程度でプレゼンテーションし合い、どの本が一番読みたくなったかを参加者の多数決で決定する書評イベントです。
本で得た発見を他の人に伝え、それを聞いた人がその本を読むことでその人なりの発見を得て、更にそれを自分の言葉で伝えていくという知識の伝播を目的としています。
【ビブリオバトルの流れ】
【司会進行・運営】
東野 隆之 (室蘭工業大学/ビブリオバトル室蘭)
安部 尚登 (ビブリオバトル室蘭)
【チャンプ本】
「インタフェースデザインの心理学 - ウェブやアプリに新たな視点をもたらす100の指針 -」
阿部 智紀 (トラスティア)
【書籍名、戦人】
鶴谷 俊之 (日本アイビーエム・ソリューション・サービス)
発表概要
私がシステム開発の現場で長年疑問に思っていたことを、「実はこうなんだよ」と優しく教えてくれた恩人とも言える本書を皆さんにおすすめします。
「プロジェクトの計画を立てること、WBSを書くことが苦手」、「動いているプログラムは直すな、と言われても直したい」といったことを悩んでいる人に、「それは間違いではないよ」と本書は教えてくれます。
都築 将夫 (TEF東海)
発表概要
私が初めてソフトウェアテスト系書籍を購入した思い出深い1冊です。
先が見えず、絶望と不安しかなかった4~5年前、ある講演で本書の存在を知りました。1日2~3ページのペースで読みつつ、「自分の立ち位置から、プロジェクトに対し何をどのように貢献していこうか?」と悩みながら、テスト実施時に自分ができる工夫について考えていました。
本発表では、丁度3年前の苦い経験の中、「はじめの一歩を踏み出す」形で実践した鉄則について語ります。
本書のポイントは3点。
ミーティングなどで、本書の1つの鉄則について、みんなで共有すると、大きな力になると確信します。
阿部 智紀 (トラスティア)
発表概要
わたしたちは日々「人」に対して表現すべきたくさんの成果物を作り出しています。システムそのものも成果物のひとつであり、提案書や設計書といった文書も成果物になります。
しかし、これらの成果物を使ってもらいたい人に使ってもらえなければ「生きた成果物」とはなりません。
本書には、科学的な研究から導き出された実践例とともに、デザインに関する100の指針が詰まっています。「生きた成果物」を作成するためのヒントが得られる一冊です。
島根 義和
発表概要
プログラミングに関して名著と名高い「コードコンプリート」。
「コードコンプリート」はプログラミングについて書かれていますが、ソフトウェア開発はプログラミングだけでは終わりません。
見積り、要件定義、品質、テスト、そして人。
本書は、「コードコンプリート」の著者スティーブ・マコネルがそれらさまざまな問題の解決策を、ソフトウェア工学の知見から導き出しています。
雨池 真一 (日本ナレッジ)
発表概要
「カエル」とは、私たちにとって最も難しく重要な仕事で、今やらなければどんどん後回しになってしまうもののことを指しています。
人はやり易いものから(時には優先度が低いものから)先に手をつけてしまう傾向があると思います。
「真っ先にカエルを食べることを日課にすること」、つまり、「朝一番に大事な仕事に取り組むという習慣をつけること」により、仕事の進め方を意識するきっかけになればと考えております。
セッション 5-2
【審査委員】
審査委員長:鈴木 三紀夫
審査委員:テスト設計コンテスト担当チーム
【最優秀賞】 Yuki Da RMA
【出場チーム】
Yuki Da RMA
凡人師弟トリヲ
セッション 6-1
原 佑貴子 (日本IBM)
セッションの内容
コード品質の改善と開発プロジェクト統制強化の観点から、コードインスペクションに注目が集まっています。しかし、実際はコード全量を確認することはおろか、数パーセントのサンプリング検査すらままならないのが現実です。また、インスペクションを実施した結果、部分的な最適化に留まる場合や、全体の品質傾向が掴めない場合も少なくありません。
このチュートリアルでは、昨年のJaSST北海道で事例発表した測定データを用いた効率的かつ効果的なアプローチで、全体把握からインスペクション対象とするコードの特定などを、参加者のみなさんと共有します。
セッション 6-2
TEF道 (TEF北海道ソフトウェアテスト勉強会)
セッションの内容
「要求仕様書」などの開発関連ドキュメントに"書かれていない情報"はありませんか?
みなさんはそれをどうやって見つけて対応していますか?
当ワークショップでは、開発関連ドキュメントの中から「要求仕様書」を事例に取り上げ、ドキュメントに記載すべき内容や記載しないながらも把握しておきたい情報を明確化するためのレビュー方法を実践し、その効果を実感いただきます。
(JaSST北海道実行委員会)
「JaSST'11 Hokkaido テスト設計ワークショップ成果物分析結果」
当資料は、JaSST'11 Hokkaido テスト設計ワークショップにおける各グループの成果物を分析した結果です。
今後のテスト設計をよりよく実践するための参考情報として活用いただくことを目的として掲載いたします。
(JaSST'12 Hokkaido ポスターセッションでの公開資料)