JaSST ソフトウェアテストシンポジウム

JaSSTソフトウェアテストシンポジウム

JaSST'12 Niigata レポート

オープニングセッション

セッション0

(JaSST新潟実行委員会)

写真:会場内
[写真]会場内

基調講演

セッション1

「XDDPによる品質と生産性の同時達成」

写真:基調講演

清水 吉男 (システムクリエイツ)

セッションの内容

  • 開発案件の90%以上が派生開発という状況にあって、多くの開発現場では多発するバグや手戻り作業に追われて疲弊している。講演では、混乱の原因を整理し、今までとは異なる対応の必要性を認識してもらいます。
  • XDDPは、この派生開発にマッチした開発アプローチとして考案されたもので、必要最小限の規律を導入することでバグ混入の大幅削減と生産性の向上を同時に達成することを支援します。本講演では、XDDPの考え方やバグを未然に防ぐ仕組みを通じて、XDDPの効果やXDDPの発展性などについて説明します。
    また、XDDPを活かすような効果的なテスト方法を組み合わせることによって、トータルで格段の結果を得ることも可能になります。

講師プロフィール

(株)システムクリエイツ 代表取締役

1968年からソフトウェアの世界に入り,企業の内部システムやオンラインシステムの開発を手掛ける。途中から組み込みシステムの世界に転じ、POSシステムやインクジェットプリンターなどの開発に携わる。CMMとの遭遇を機に,それまでの成功事例を元にして要求の仕様化技法(USDM)や派生開発に特化したXDDPプロセスなどの開発方法をまとめて95年にプロセス改善のコンサルティングに転向して今日に至る。
硬派のホームページ(http://homepage3.nifty.com/koha_hp/)」を主催。
派生開発推進協議会(AFFORDD)代表(http://www.xddp.jp/)として、XDDPやUSDMの普及活動を始める。

著書

  • 「[改訂第2版]要求を仕様化する技術・表現する技術」(技術評論社)
  • 「『派生開発』を成功させるプロセス改善の技術と極意」(技術評論社)
  • 「わがSE人生に一片の悔いなし」(技術評論社)
  • 「SEの仕事を楽しくしよう」(SRC)

事例発表1

セッション2

「『NIIGATA SKY PROJECT』でのプロジェクト推進
-短納期・分散開発での確実なジェットエンジン開発-」

写真:チュートリアル2

岩田 拡也 (産業技術総合研究所)

セッションの内容

「NIIGATA SKY PROJECT」とは、新潟地域における「産・学・官」連携による航空機関連産業支援の取り組みの総称で、新潟市の直接事業のみならず民間事業も含まれ,地域が一体となり連携して取組むプロジェクトです。
ロゴマーク,デザインなどトータルイメージによるブランド化により、開発されたジェットエンジンのデザインは非常に洗練されています。
将来的には物資輸送が可能な実用的な無人飛行機システム(UAS)の開発を目指していますが、その第一歩として、昨年世界トップレベルの環境対応型特性を持つジェットエンジン部品及びエンジンの開発に取り組みました。
ジェットエンジンの開発には、高速高精度切削加工技術などの機械加工技術と、制御ソフトウェア技術の両輪が必要で、これを僅か7ヶ月の期間で成し遂げなければなりませんでした。講演ではその高密度な7ヶ月の足跡を辿り、様々なエピソードをご紹介いたします。

講師プロフィール

産業技術総合研究所 知能システム研究部門 主任研究員

1996年、大阪大学在学中に日本学術振興会特別研究員となり翌年、第16回EMS賞受賞。
博士課程修了後、通産省工業技術院電総研入所。2002年に第12回応用物理学会講演奨励賞受賞。
2004年、知能システム研究部門にて無人飛行機研究を開始、翌年に空間移動ロボットの初飛行に成功し、2007年日本機械学会交通物流部門優秀講演表彰受賞。翌年、経産省産機課へ出向。2011年サポイン事業採択実施。

事例発表2

セッション3

「『NIIGATA SKY PROJECT』プロジェクトでのファームウェア開発の取り組み」

写真:チュートリアル2

吉田 誠 (NECソフト新潟支社)

セッションの内容

「NIIGATA SKY PROJECT」プロジェクトでのファームウェア開発の取り組みについて事例の発表を行います。
本ソフトウェア開発では、小型ジェットエンジン制御ソフトウェアとジェットエンジン状態モニタの開発を行いました。
開発当初や開発中に直面した課題とそれらの課題をどのように解決していったかを苦労話を交えて発表します。
また、本制御プログラムは、極力プログラムを階層構造、モジュール分割することによって、モジュールの凝集度を強く、モジュールの結合度を弱くなるように設計しており、研究開発において頻繁に発生する動作仕様の変更を少ない影響で実現できるように工夫しています。

講師プロフィール

1994年、新潟日本電気ソフトウェア(現:NECソフト)入社。
入社当初はルーター開発/評価を手掛ける。2000年からITRON OSを使用した携帯電話の動画、カメラ機能を担当する。
2004年からOSがLinuxとなり、Window制御、アプリケーション制御、マルチタスク制御、キー制御などのミドルウェア部分の開発リーダーを努める。
事例発表を行うジェットエンジン制御ソフトウェアは3ヶ月間開発リーダーを担当した。

事例発表3

セッション4

「システム自動生成ツールを用いたユーザー視点開発」

写真:チュートリアル2

山内 啓悦 (ウイング)

セッションの内容

上流工程での設計アプローチが設計品質の向上と最終的な顧客満足に寄与する実例として、システム自動生成ツールである「GeneXus」とシステム・コア・ナレッジベースGST(GeneXus SYSTEM-Template)、テンプレートによる開発メソドロジー「ストリーム(ST-REAM:System Template - Rapid and Easy Architecture Methodology)」とその事例を解説いたします。

講師プロフィール

入社後、オープン系システムの開発で経験を積む。2005年よりGeneXus技術者として活動すると同時にGeneXus案件のPMやコンサル業務に従事する。
2011年11月に書籍「はじめてのGeneXus」を執筆。現在はGeneXus開発方法論における研究を行っている。

クロージングセッション

セッション5

(JaSST新潟実行委員会)

写真:クロージングセッション 写真:クロージングセッション

情報交換会

写真:10周年企画
[写真]実行委員によるバイオリン演奏

JaSST'12 Niigata 実行委員会

写真:JaSST'12 Niigata 実行委員会
[写真]JaSST'12 Niigata 会場にて