セッション0
(JaSST四国実行委員会)
セッション1
高木 智彦 (香川大学)
秋山 浩一 (富士ゼロックス)
セッション2
土肥 正 (広島大学)
セッションの内容
ソフトウェアの信頼性を高める取組が重要であることは衆目の一致するところであるが, 定量的な信頼性評価技術の枠組みについて系統的に論じる機会は余り多くはない. 本講演では, ソフトウェ ア信頼性評価技術の現状と問題点について整理した後, これまで広島大学で開発されたソフトウェア信頼性評価技術について概観する. 具体的に, (i)開発工程で計測されるソフトウェアメトリクス情報を活用した信頼性評価技術,(ii) テストケースやテスト実行パス等のテストケース情報を活用した信頼性評価技術, (iii) 制御依存グラフやデータ依存グラフ等ソースコード情報を直接利用した信頼性評価技術に関する技術動向や最新の研究成果を紹介する. 実際の開発プロジェクトデータに基づいた実証分析を通じて, 提案される信頼性評価技術の有効性や特徴についても論じる. さらに, 現在, 広島大学で進行中の研究プロジェクトについてもふれる.
講師プロフィール
広島大学 大学院 工学研究院 情報部門 教授
平成元年広島大学工学部第二類(電気系)卒業, 平成3年同大学大学院工学研究科システム工学専攻博士課程前期修了.平成7年広島大学博士(工学)を取得. 平成4年広島大学工学部第二類助手. 平成8年同大学助教授. 平成14年同大学大学院工学研究科情報工学専攻教授. 平成22年同大学大学院工学研究院情報部門教授,現在に至る. 平成4年ブリティッシュ・コロンビア大学(カナダ)客員研究員. 平成12年デューク大学(アメリカ合衆国)客員研究員. ソフトウェア信頼性理論,ディペンダブル・コンピューティング, 性能評価理論の研究に従事. 国際会議ISSRE 2011, IEEE ATC 2012, APARM 2012の実行委員長. PRDC 2012, IJIE 2013 のプログラム委員長. COMPSAC 2013 のトラックチェア (Reliability, Metrics, and Fault Tolerance トラック)を歴任.
セッション3
秋山 浩一 (富士ゼロックス)
セッションの内容
ソフトウェア開発において、要求や仕様書から直接プログラムコードを書き始めるよりも、要求や仕様を分析しUML等を用いながら設計を行った後に、プログラミングをした方が良い。何故ならば、そうすることで、全体が考慮され、凝集度が高く、また、モジュール間が疎結合で再利用や保守がしやすい品質の高いソフトウェアを開発することができるからである。
ソフトウェアテストにおいても、仕様書からいきなりテストケースやテストスクリプトを書くのではなく、要求や仕様を分析し、何をテストすべきか明らかにすること、また、明らかになったテスト条件をテスト技法を用いてテスト設計していくことが重要である。
本ワークショップでは、個々のテスト技法を取り扱うのではなく、簡単なテスト対象物に対してテスト分析からテスト設計までをHAYST法のテストプロセスを通して体験する。それによって、受講者は、テスト分析・テスト設計の重要性を体感することができる。
講師プロフィール
1985年4月、富士ゼロックス株式会社入社。現在は、ソフトウェアテストコンサルティング業務に
従事。
NPO法人ASTER理事。JSTQB SC委員。日科技連SQiP研究会委員長。
共著書『ソフトウェアテストHAYST法入門』、著書『ソフトウェアテスト技法ドリル』。
情報処理学会会員。品質工学会会員。品質管理学会会員。博士(工学)。
セッション4
(JaSST四国実行委員会)