セッション0
(JaSST新潟実行委員会)
セッション1
松尾谷 徹 (デバッグ工学研究所)
セッションの内容
テストの世界に限ったことではありませんが,IT業界の現場力は30点以下と言われています.80点や90点を目指す普通の現場力対策が機能しないのも異常な低さに原因があります.
低調なIT業界の現場力には2つの課題があり,何を行えば良くなるか・・・①対策の課題,そもそも現場力を高める経営努力の認識・・・②経営・管理の課題です.私たちPS研究会では,パートナー満足とチームビルディングをテーマに2002年から活動し,主に①の課題を解決してきました.今回は,今までの活動に加え,客観的に現場力を計測する方法と,計測された現場力とプロジェクト成否との相関や,問題プロジェクトにおける対策など②の課題についてもお話しします.
具体的な現場力の磨き方については,後のワークショップと連携し,その理論的な 裏付けと効果的なチームビルディングの進め方について体験しながら進めて行きます.
講師プロフィール
PS研究会・ 代表
デバッグ工学研究所・代表
法政大学・兼任講師
2002年,NECを早期退職し,山中湖村でハーフタイムリタイヤ生活を始める.その後,北海道並みの厳冬に負け冬季は熱海 へ逃避する.近年,多忙のため東京・多摩での生活が多くなっている.最近の主な興味は,Concolic Testing と「現場力計測」で,技術と人に関する研究を続けている.
セッション2
増田 礼子 (フェリカネットワークス)
セッションの内容
チームとしてプロジェクトを進めていくためには,コミュニケーションが大切,チームワークが大切といわれて,そのことを否定する人はいないでしょう.しかし,現実のプロジェクトが抱える課題には,コミュニケーションの問題が多くあります.それでは,なぜ問題を解決することができないのでしょうか.そもそも,コミュニケーションやチームワークを大切にするとは,一体どういうことなのでしょうか.
私がチームビルディングに出会ったのは,いまから9年前のことでした.そして,この会の後,チームは劇的に変わりました.自分たちがそれまでに業務を行うためのコミュニケーションを図ることができていなかったことを実感するとともに,日ごろのちょっとした心掛けによってチームの意識や現場力があがっていくことを体験したのです.チームビルディングは,チームで議論,検討をしていくための「練習の場」であり,そのための「きっかけ」になります.そして,以降いままで,チームは成長を続け,開発の成功だけではなく,自分たちのコミュニケーション力の向上の面でも成果を出しています.練習ときっかけの場を開発に取り入れつづけていくことで,現場力が向上していくのです.
今回のワークショップでは,私自身が経験,実践してきたチームビルディングを皆さまに体験していただけるよう企画しています.参加者のみなさんは,いくつかのグループに分かれて,メンバ全員の手や頭を使った演習を通して,開発業務におけるコミュニケーションについて考えていきます.現場のプロジェクトにおいて活用することができるグループワークや, TIPS なども紹介します.実際の体験をしながら,チーム作り,チーム磨きの HOWTO と,その背景にある理論についてともに考えていきましょう.
講師プロフィール
フェリカネットワークス株式会社
PS研究会・会員
2005年,所属する開発プロジェクトで「チームビルディング」を知る.
初回は気が進まないまま参加したものの,その効果を目の当たりにして開眼,チームビルディングの推進に興味を持ち,気がつけば今年で9年目.
働きやすい職場,プロジェクトづくりを模索しながら日々奮闘中.
チームをつくる,チームを磨くコツを共有して,やりがいのあるプロジェクトを増やしていくことが目標!
セッション3
セッション4
(JaSST新潟実行委員会)