秋山 浩一(富士ゼロックス)
セッションの内容
HAYST法は直交表をベースとした機能組合せテスト技法の一つで、本セッションの講演者が開発したものです。
機能組合せテストにおいては『テスト条件となる(組み合わせるべき)因子・水準を見つける技術』と『見つけた因子・水準について、禁則を回避しながら組み合わせてテストマトリクスを作成する技術』の2つが大切です。後者にはHAYST法のほかにオールペア法などがあります。
本セッションを聴くことで、前者の『因子・水準の抽出技術』である6W2H、FV表、ラルフチャートなどについての基本的な考え方を理解することができます。
講演では、まず、HAYST法が目指しているものとHAYST法によるテスト開発の全体の流れについてご説明し、その後、因子・水準を抽出するための各技法(6W2H、FV表など)が実現したいことの意図と考え方について、組合せテストを初めて実施する人でも理解できるように、できるだけ平易に解説します。
講師プロフィール
秋山 浩一(富士ゼロックス)
1985年4月に、富士ゼロックス入社。現在、HAYST法のコンサルティング業務に従事。
NPO法人 ASTER理事、JaSST東京実行委員(アドバイザ)、JSTQBステアリング委員、日科技連 SQiP研究会 テスト分科会アドバイザ、ISO/IEC JTC 1/SC7 WG26委員。
共著書に『ソフトウェアテストHAYST法入門』(2007年)
著書に『ソフトウェアテスト技法ドリル』(2010年)、『事例とツールで学ぶHAYST法』(2014年)など。
博士(工学):信頼性情報システム工学専攻。日本品質管理学会代議員。