(JaSST Shikoku 実行委員会)
[写真] 会場内
湯本 剛(freee)
ソフトウェアテストは、ソフトウェア開発の中で40%以上の工数/期間を占めると言われています。どんなに新しい開発スタイルやアーキテクチャーを採用しても、テストのやり方次第でその効果は半減してしまう可能性があります。
本講演では、基本に立ち返ってテストプロセスとはどういうものであるのかを説明し、これまでの開発スタイルやアーキテクチャーと、アジャイル開発やアジャイル開発で使われるアーキテクチャーでは、テストのやり方をどのように変えていくべきかを紹介していきます。
湯本 剛(freee)
工作機器メーカーにて生産管理システムの構築メンバーを経て、ソフトハウスのテストリーダーとして数多くのアプリケーションの開発に携わる。その後ソフトウェアテストのコンサルタントとしてテストプロセスの改善、テストツールの導入支援、テストの教育などを行い、現在はfreee株式会社にてQAエンジニアとして従事。NPO法人ASTER理事、ISO/IEC JTC1/SC7 WG26 幹事(ISO29119 テストプロセス標準の策定)としても活躍中。テスト分析手法である「ゆもつよメソッド」でも有名。博士(工学)。
著書:
小川 清(名古屋市工業研究所)
柏原 一雄(デンソークリエイト)
HAZOP(Hazard and Operability Study)とは、化学工業,原子力,製鉄などの装置産業で,用いるようになった分析手法である。
誘導語(guide word)として、無(no)逆(reverse)他(other than)大(more)小(less)類(as well as)部(part of)早(early)遅(late)前(before)後(after)という11語を使って分析することが特徴である。
HAZOPはソフトウェア開発にも適用できることを示した研究などが多数存在しており、機能安全規格IEC61508への対応のためにも利用されている。
今回のワークショップでは、組込みソフトウェアの仕様書・設計書等を入力に、HAZOPを用いてリスクを抽出する演習を実施する。
演習を通して得られた経験をもとに、HAZOPを利用するときのポイントを整理し共有する。
また、HAZOPをどのような目的・場面で利用すると効果が出るかを議論する。
※参考文献
小川 清(名古屋市工業研究所)
名古屋市工業研究所研究員
1976年名古屋市採用、1986年名古屋市工業研究所勤務、
NPO法人TOPPERSプロジェクト理事、ISO/IEC 15504 part2、part6、part9 co-editor、JAXA/IPA クリティカルソフトウェアワークショップ 第8回-第15回プログラム委員長、工学博士(端末間経路選択のための片方向遅延差測定方式:静岡大学)、技術士(情報工学)、連立微分方程式のPade近似、Vzエディタの移植、2008年より日本学術会議安全工学シンポジュウムで安全分析等発表。
柏原 一雄(デンソークリエイト)
株式会社デンソークリエイト チーフマネージャ
2000年 (株)デンソークリエイト入社。
カーナビゲーションの開発支援ツールの開発、SQA・SEPG・PMOなどを経て、2015年より車載組込みソフトウェア向けの基盤ソフトウェア開発に従事している。
SQiP2017、SQiP2018で、「SQiP Best Paper Effective Award」を受賞。
Automotive SPICE Provisional Assessor資格を保有。
(JaSST Shikoku 実行委員会)
Copyright Association of Software Test Engineering All rights reserved.