セッション 0
(JaSST Tokai 実行委員会)
[写真] 左:実行委員長代理 / 右:オープニングタイトル
セッション 1
酒井 由夫(NPO法人 組込みソフトウェア管理者・技術者育成研究会)
機能安全(Functional Safety)は「監視装置や防護装置などの付加機能によるリスク低減策」とされており、安全を確保する為の考え方の1つである。自動車業界では自動車用機能安全規格 ISO 26262 への適合を自動車系サプライヤに求めているが、本来エンドユーザの安全のための取り組みであるはずの活動が、「何のために」の部分が飛んでしまい形骸化しているという声も聞こえてくる。本講では、EV時代の到来とともに、インターネットと接続された自動運転システムなど、業務ドメインを超えて接続するクリティカルなソフトウェアシステムの安全はどうしたら確保できるのか、どうしたらこれまで予想もできなかったようなソフトウェア起因の事故を防ぐことができるのかをさまざまな角度から解説する。
酒井 由夫(NPO法人 組込みソフトウェア管理者・技術者育成研究会)
1987年よりクリティカルデバイスのソフトウェア開発に従事する。おもに16bitのワンチップマイコンを使った信号処理、リアルタイム組込みシステムの開発を行い、商品の仕様立案からソフトウェア開発のプロセス管理、プロジェクトマネージメント、安全性・信頼性の検証、保守、ソフトウェア技術者教育など組込みシステム開発に関する幅広い領域を経験する。オブジェクト指向設計やプロダクトライン戦略を商品開発に生かすことも試みる。商品開発を常にアーキテクトの視点から分析し、「具体から抽象へ」というアプローチにこだわる。
著書に「リコールを起こさないソフトウェアのつくり方(技術評論社、2010年)」「リアルタイムOSから出発して 組込みソフトエンジニアを極める(発行:エスアイビーアクセス 発売:星雲社、2016年)」がある。
セッション 2
今回、JaSST'19 Tokai に協賛を頂いているスポンサー企業のセッションです。
スポンサー様による品質向上、生産性向上、組織改革などのプレゼンをしていただきます。
1.プレミアムスポンサー ベリサーブ
2.プレミアムスポンサー 富士通
3.プレミアムスポンサー Shift
4.地域スポンサー デンソークリエイト
5.地域スポンサー ベクター・ジャパン
6.地域スポンサー Sky
7.地域スポンサー JSTQB
セッション 3
ポスターセッションではスポンサー様/一般参加者による、品質向上、生産性向上、組織改革などの展示、コミュニティ活動の紹介などを展示/プレゼンを行います。昼休憩より展示しますので是非、ご覧ください!!
SHIFT
富士通
ベリサーブ 中部事業部営業課
JSTQB技術委員
森 知之(Sky)
デンソークリエイト イオタ推進部
ベクター・ジャパン
ISTQB CTFL-AuT翻訳WG 山上 直宏
組み込みCI研究 W/G
セッション 4
柴田 芳樹(メルペイ)
CPUのクロック周波数の伸びが頭打ちになり、単一コアCPUの時代から、マルチプロセッサ、そしてさらにマルチコア(とマルチプロセッサ)へとハードウェア技術は発展してきています。その一方で、1990年代初めまでのプロセス通信によるシステム構築から、今日ではマルチスレッドによるシステム構築が当たり前となっています。
私自身は1984年に社会人となってから、単純なプロセス間通信で構築したFuji Xerox 6060 Workstation、複雑なマルチスレッドプログラミングで構築したFuji Xerox DocuStation IM 200、完全なテスト駆動開発で2度開発したデジタル複合機コントローラ(C++言語とGo言語)、そして、スマフォ決済サービスであるMerpayの加盟店管理画面用のマイクロサービス開発などを経験してきています。それらの経験を通して、ソフトウェアのテストがどのように変遷してきたかを振り返ります。
特に、今日では当たり前となっている「テスト駆動開発」や「継続的インテグレーション」への取り組み、マルチスレッドプログラミングにおける問題の複雑さとそれにどのように対処したかについて話します。さらに現在のウェブサービスの構築では、デジタル複合機コントローラ開発で求められた高度なOSやメモリモデルの知識がなくても開発ができてしまうことの長所と短所についても考えてみます。
柴田 芳樹(メルペイ)
1959年生まれ。九州工業大学情報工学科で情報工学を学び、1984年同大学大学院で情報工学修士課程を修了。パロアルト研究所を含む米国ゼロックス社での5年間のソフトウェア開発も含め、Unix(Solaris/Linux)、C、Mesa、C++、Java、Goなどを用いたさまざまなソフトウェア開発に従事してきた。2018年6月より、株式会社メルペイにてBackendエンジニアとしてGo言語を用いたサービス開発に従事している。同時に、私的な時間に技術書の翻訳や、JavaやGoの技術教育も行っている。
主な著書・翻訳
セッション 5-1
山上 直宏(ISTQB CTFL-AuT翻訳WG)
須原 秀敏(ISTQB CTFL-AuT翻訳WG)
蛸島 昭之(ISTQB CTFL-AuT翻訳WG)
自動車業界にフォーカスしたシラバスが間もなくリリースされる予定です。
これは2018年に英語版がリリースされた「Foundation Level Specialist CFTL® Automotive Software Tester」を翻訳した日本語版です。
対象者はテスターはもちろんのこと、開発者やマネジャーなど自動車関連ソフトウェアの開発にかかわるすべての方にぜひ身に着けてほしい知識がまとめられています。
本SIGでは、翻訳に携わったメンバーからみなさんへ、このシラバスの読み方を伝授します!
シラバスの内容について説明しながら、ぜひ押さえてほしいキーポイントや解釈が難しいと思われるポイントを解説していきます。
山上 直宏(ISTQB CTFL-AuT翻訳WG)
自動車関連会社勤務のテストエンジニア。40歳を過ぎて異業種より転職。
現在は全社SEPGとしてテストプロセス改善、自動化導入支援、A-SPICE対応プロセス構築を行う。
須原 秀敏(ISTQB CTFL-AuT翻訳WG)
テストベンダー所属のテストエンジニア。2010年から自動車関連製品のテスト業務に従事。
2017年からJSTQB技術委員としてシラバスの翻訳などを担当している。
蛸島 昭之(ISTQB CTFL-AuT翻訳WG)
前職の電子部品メーカを経て、2009年より株式会社デンソーに勤務。
前職、現職を通して車載ソフトウェアの開発に従事。
「テスト駆動開発による組み込みプログラミング」監訳。
セッション 5-3
喜田 由伎於(ベクター・ジャパン)
名児耶 敏也(豊田自動織機)
林 宏昌(組込みCI研究WG)
見澤 広志(組込みCI研究WG)
森 貴彦(組込みCI研究WG)
組込み開発では、システムやソフトが大規模/複雑化する中で、短期間での開発も求められつつあります。
その対応の一つとして、継続的なインテグレーション(Continious Integration: CI)の導入が組込み開発でも始まっています。
本セッションでは、CIの基礎から入り、CIのうれしさ、どのような点が難しいのか?などを話し合い組込み開発で、CIを上手にすすめるヒントを一緒に考えます。
喜田 由伎於(ベクター・ジャパン)
自動車業界および関連する業界向けに、システムテストツールの導入支援やソリューションの提案を行なう。
組み込み業界全体でテスト自動化が広まるよう、組み込みCI研究会WGにも所属し自社ツールを用いた継続的インテグレーションやテスト自動化に関する情報を共有している。
名児耶 敏也(豊田自動織機)
技術・開発本部 EC開発部に所属し、社内のツール導入支援を担当。
2019年の春から本WGに参加し、組み込みCIについて勉強しています。
趣味は子供とキッズルーム巡り。
林 宏昌(組込みCI研究WG)
TEF東海、自動車関連会社のソフト開発に属し、ECUテスト自動化に取り組む。
組み込みCI研究会では最近、組み込みならではの工夫したことなどを話し合っています。
長野の山とか、京都のお寺によく遊びに行くのですが、最近は東京あたりにいきます。
見澤 広志(組込みCI研究WG)
自動車関連のソフト開発部署に所属し、ソフト開発を担当。
昨年の春から本WGに参加し、組み込みCIについて勉強しています。
趣味は子どもたちに動くおもちゃをつくること。
森 貴彦(組込みCI研究WG)
TEF東海、自動車関連会社勤務のソフトウェアエンジニア。プロセス改善部隊に所属。
組込みのソフト開発プロセスを改善しながら、社内のテスト初級者向け教育も実践中。
組込みCI研究WGに参加し、継続的インテグレーションやテスト自動化を勉強しています。
セッション 5-4
kyon_mm(オンザロード)
アジャイル開発に関していろんなモヤモヤ、気になるーをみんなで話しましょう。
普段なんとなく気になっている方、実践していて悩んでいる方、これから導入したくて悩んでいる方、本JaSSTの講演から何か閃いた方、みなさんで、この場で様々なトピックをだして、グループにわかれて話すOpen Space Technology (OST)という形式ですすめます。
OSTはみんなでトピックをだして、みんなでタイムテーブルをきめる形式のことです。
みなさんでアジャイルについて井戸端会議しましょう。
kyon_mm(オンザロード)
Webサービス、フレームワーク、ライブラリの開発に従事。システムテスト自動化標準ガイド共著。
スクラムを中心としたアジャイルの知見を活用しながら、テストを出来るだけ減らす方法を模索している。
Regional Scrum Gathering Tokyo 2019講演。
Scrum Fest Osaka 2019 Keynote。
セッション 5-2
柏原 一雄(デンソークリエイト)
村上 孝(デンソークリエイト)
HAZOP(Hazard and Operability Study)とは、化学工業,原子力,製鉄などの装置産業で,用いるようになった分析手法である。
誘導語(guide word)として、無(no)逆(reverse)他(other than)大(more)小(less)類(as well as)部(part of)早(early)遅(late)前(before)後(after)という11語を使って分析することが特徴である。
HAZOPはソフトウェア開発にも適用できることを示した研究などが多数存在しており、機能安全規格IEC61508への対応のためにも利用され始めている。
今回のワークショップでは、組込みソフトウェアの仕様書・設計書を入力に、HAZOPを用いてリスクを抽出する演習を実施する。
演習を通して得られた経験をもとに、HAZOPを利用するときのポイントを整理し共有する。
また、HAZOPをどのような目的・場面で利用すると効果が出るかを議論する。
※参考文献
柏原 一雄(デンソークリエイト)
株式会社デンソークリエイト 改革改善推進部 チーフマネージャ
2000年 (株)デンソークリエイト入社。
カーナビゲーションの開発支援ツールの開発、SQA・SEPG・PMOなどを経て、2015年より車載組込みソフトウェア向けの基盤ソフトウェア開発に従事している。
SQiP2017,SQiP2018で、「SQiP Best Paper Effective Award」を受賞。
Automotive SPICE Provisional Assessor資格を保有。
村上 孝(デンソークリエイト)
株式会社デンソークリエイト 技術リソーセス部 キャップ
1992年 (株)NSD入社。
地方銀行のソフトウェア開発、通信販売業務全般のソフトウェア開発(PL、PM)
2008年よりSPICEベースのプロセス改善、2016年よりアジャイル(Scrum)の導入
2019年 (株)デンソークリエイト入社。
現在、SEPGとしてプロセス改善、アジャイルの導入支援に従事
SPEAK-IPA 適格アセッサ資格、
Automotive SPICE Provisional Assessor資格を保有。
セッション 5-5
秋谷 勤(テスト設計コンテスト実行委員会)
ソフトウェアテストってどのようにしていますか?
ソフトウェアテストはソフトウェア設計と同じく、要求分析からアーキテクチャ設計、詳細設計、実装を論理建てて設計することによって、効果的で信頼性の高い成果をあげることができます。
このチュートリアルでは、主に構造の作り方に焦点を当て、テストアーキテクチャ設計にあると良いものなどを過去のテスト設計コンテスト成果物を交えて解説いたします。
【過去のチュートリアル資料】
秋谷 勤(テスト設計コンテスト実行委員会)
組込みソフトの開発に従事。近年品質保証に携わり、開発の視点と品質保証の視点を行き来しながら良い開発を目指している。
JASAアジャイル研究会(2013年~)
テスト設計コンテスト東海審査員(2016年~)
セッション 6
(JaSST Tokai 実行委員会)
セッション 7
本セッションでは、シンポジウムの講演者、SIGリーダーやワークショップ/チュートリアル講師、そして他の参加者と意見交換できる場を設けます。
シンポジウムで疑問に感じたことを講演者にぶつける、気付きを参加者同士で共有する等、自由に場を活用してください。
情報交換会では、セッションごとに島(テーブル)を設け、講演者/講師を囲んで少人数(10人程度)で意見交換をします。
初参加の方からも「気軽に質問できた」「楽しく意見交換できた」とのコメントをいただいており、毎年好評です。
シンポジウムの締めくくりとして、ぜひご参加ください!
[写真] JaSST'19 Tokai 実行委員
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