セッション 0
(JaSST Kansai 実行委員会)
セッション 1
望月 信昭(ウェブレッジ)
堀川 透陽(ベリサーブ)
江添 智之(バルテス)
本シンポジウムのテーマである、「テストのための分解と再構築」という問題に対して、テストの視点ではどのようにシステムを捉えているのか、JaSST関西の実行委員などを務めているテスト会社のメンバーより、その具体的なアプローチ方法や問題、解決方法についてお話しいただきます。
テスト分析活動の初期段階では、テスト対象のソフトウェアについて「なんだかよく判らない」「明確にイメージできない」箇所に出くわしがちです。逆に仕様記述を理解できた気がして先に進み、後で苦労するといったことも決して稀ではありません。 テスト対象の理解を確実にするために、対象を「モデル化」してイメージしやすくするのがよいでしょう。 テスト技法も含め、テスト視点で対象をモデル化・理解する方法をいくつかご紹介できればと思います。
テストのための分解・再構築には「なぜそれをするのか」目的を捉えることが重要です。 シフトレフトテストでは、テストのゴールとなる要求の妥当性を検証する機会を得ることもあります。テストチームは要求の背景を知り、自身の真の目的を捉えることが、分解・再構築のベースとなると考えます。本セッションでは実践事例から、スタートアップ時の分析アプローチ、USDMを使用した要求と仕様の再構築~テストへの応用、不具合分析から始める仮説立証型のアプローチ、についてお話させて頂きます。
システム開発においては、上流工程から、つまり要求・要件定義の段階でどこまで品質について定義しておくのかによって、そのあとの経過や結果に大きく違いがでます。今回はアジャイル開発における事例をもとに、品質をいかに考えるのかご紹介いたします。
望月 信昭(ウェブレッジ)
ソフトウェア業界歴30年超。ソフトウェア設計からテストコンサルティングに転身して15年程度。
プロセス整備/改善支援、社内・社外向けテスト/ソフトウェア品質技術トレーニングの企画・開発・講師を主に手がける。傍ら、テスト関連テーマのワークショップの企画・開催をこつこつ継続。
堀川 透陽(ベリサーブ)
2007年よりソフトウェアテスト業務に携わり、2017年、ベリサーブに入社。
主に組込み開発に於けるテストのコンサルティングとして、プロセス改善・構築を行う傍ら、リスクベースドテストなど社内研修の講師、テストプロセス改善(TPI NEXT、VPI)やAIの研究会活動を行っている。
JaSST Kansai実行委員。派生開発推進協議会(AFFORDD)関西部会所属。
江添 智之(バルテス)
バルテス株式会社 第3ソフトウェアテスト事業部 R&C部 マネージャー
WEB系、エンタープライズ系、医療系など様々な開発業務にプログラマ、システムエンジニア、プロジェクトリーダーとして携わった後、バルテスにてテストエンジニア・コンサルタント業務に従事。現職では主にテスト業務に関する研究開発および人材育成を担当。Scrum Alliance認定スクラムマスター、ディープラーニング検定(G資格)、ネットワークスペシャリスト、データベーススペシャリスト、JSTQB Advanced Level(テストマネージャ、テストアナリスト)など、ソフトウェアの開発およびテストに関する資格を多数取得。JaSST'19 Kansai 実行委員長。著書に『ISO/IEC/IEEE29119 ソフトウェアテスト規格の教科書』(訳)。
セッション 2-1
坂田 若子(富士通)
テストで使える機能が満載の、「INSTANTCOPY Professional」をご紹介します。
簡単な操作で画面キャプチャーを取得、加工できます。テストのエビデンス作成や、業務マニュアルの作成にお使いいただけます。
一度使うと手放せなくなる製品ですのでぜひご覧ください。
セッション 2-2
吉川 努(ベリサーブ)
テストの立場では、テストの品質を測ることが全体の品質のバロメータになる、という仮定の元に様々なメトリクスを収集しています。
今回の発表ではテストの質を測るために収集しているメトリクスをいくつか紹介し、メトリクスに対する基準値や基準値を満たさない場合の考察の仕方について説明します。
セッション 2-3
柴山 拓也(SHIFT)
職場環境や通勤の是非が問われ、働き方の価値観が大きく変わりつつある昨今、ソフトウェアテストの業界でも「機密情報を安全に取り扱い、リモート環境で業務を遂行したい」というニーズが高まっています。本セッションでは、コロナ禍において業界の慣習を覆し、多くのプロジェクトのリモート化に成功してきたSHIFTが、リモート環境下における強固なセキュリティ維持の取り組みと、お客様にそのノウハウと環境一式を提供するサービス「SRSS 」についてご紹介します。
セッション 3
池田 祐一(AFFORDD関西部会)
「ソースコードしかない」状況にどう対応していますか? 要件定義や設計のドキュメントを基に実装、テストを進めていくことが理想ですが、現実にはドキュメントが存在しなかったり、実態と合わない開発現場も数多くあります。 派生開発アプローチ「XDDP」では、変更の影響箇所を調査するために、ソースコードから設計図表へ「形を変えることを通して理解する」手法を定義し「スペックアウト」と名付けています。 スペックアウトを実践することで「設計の落とし所」も分かり、後工程に役立つドキュメントを整備していくことができます。 今回はこのようなスペックアウトの考え方と、テストでの活用を想定した手順・成果物のサンプルをご紹介します。
池田 祐一(AFFORDD関西部会)
派生開発推進協議会(AFFORDD)関西部会
主にFA分野のシステム開発に10年以上関わっています。
複数のプロジェクトをアウトソースしながら同時並行することになり、スクラム開発を試したところ、仕様漏れや思い誤り、設計の破綻に対処できず、不具合・仕様変更が多発。
打開策を探すなか「XDDP」に有効性を感じ、2013年に派生開発推進協議会に入会して、セミナーや資料、アドバイスを頼りに2年がかりで習得。
その後スムーズに開発を進め、ワークライフバランスを大幅に改善してきました。
セッション 4-1
渡邉 豊幹(サイボウズ)
我々は販売管理システム開発の現場で試験を中心とした活動をしています。
システムの規模が大きくなるにつれて、試験設計の難易度や教育コストが高くなるといった問題がありました。
この問題を解決するために、我々はユースケース図やコミュニケーション図を使用してモデルを作成しました。
本セッションでは作成したモデルやその活用方法について紹介します。
セッション 4-2
角 尚美(チームスピリット)
近年開発拠点が日本国内にとどまらず、アジア各国に展開している会社も多いが、オフショアでないQAチームの2拠点化は事例が非常に少ない。
今回は弊社のシンガポールの開発拠点でQAエンジニアを採用し、日本とシンガポールでひとつのQAチームとして動き出すまでの過程で発生した課題とそれらの解決のための対応策、そしてそれぞれのフェーズで現場のQAエンジニアが感じたことや大切にしたことを発表する。
セッション 4-3
村上 崇(バルテス)
テスト自動化においてスクリプト化されたテストコードは、「記述者しかその意図やテストの充分性がわからない」という属人化の問題が起こりやすいものです。
そこで弊社はこの問題を解消するべく、高度に可視化されたテストケースをそのまま自動化する「T-DASH」技術を開発し「T-DASH」テスト自動化サービスの提供を開始いたしました。
本セッションでは、従来型の自動化との差異や、期待効果を具体例とともにご説明いたします。
セッション 4-4
須原 秀敏(JSTQB)
JSTQBではソフトウェアテストに関する各種シラバスの公開とそれに基づく資格試験の実施を行っている。
本セッションではJSTQBの最新動向と新シラバスの開発状況等を発表する。
セッション 5
湯本 剛(freee / ytte Lab)
テストを実行するためには、テスト対象を理解することが必要です。 テスト分析を行うのはテストをする立場からテスト対象を理解するためです。テストにもいくつかの分析手法が提唱されており、分析としての本質は一緒だとしても手法の成り立ちにはそれぞれ異なった問題意識が背景にあると考えられます。 本講演ではゆもつよメソッドのテスト分析手法を作るに至った背景と解決したいと思っている問題についてお話しします。 そのあと、ゆもつよメソッドをどのように進化させていったか、そして今どのように考えているかを話していきます。 ゆもつよメソッドに対する前提知識がない場合でもでも講演の内容がわかるように講演では補足をいれていきます。
湯本 剛(freee / ytte Lab)
工作機器メーカーにて生産管理システムの構築メンバーを経て、ソフトハウスのテストリーダーとして数多くのアプリケーションの開発に携わる。 その後ソフトウェアテストのコンサルタントとしてテストプロセスの改善、テストツールの導入支援、テストの教育などを行い、現在はfreee株式会社にてQAエンジニアとして従事。 NPO法人ASTER理事、ISO/IEC JTC1/SC7 WG26 幹事(ISO29119 テストプロセス標準の策定)としても活躍中。 テスト分析手法である「ゆもつよメソッド」でも有名。博士(工学)。
セッション 6
(JaSST Kansai 実行委員会)