松浦 隼人(オーティファイ)
セッションの内容
古くからある監視という考え方に対して、オブザーバビリティは新しい考え方でありつつも一方がもう片方を上書きする考え方ではありません。
また、オブザーバビリティと監視は、パラダイムとしては全く反対の捉え方をする必要がある一方で、実際のシステムに適用する時には相互に補完し合う考え方でもあります。
オブザーバビリティと監視それぞれの目的、考え方、適した使い分けといった点を理解していただくのがこの発表のゴールです。
講師プロフィール
松浦 隼人(オーティファイ)
大手Webサービス企業にて、大規模サービスのインフラ面を担当した後、GitHubにてテクニカルサポートエンジニアとして勤務。
2019年9月にリードバックエンドエンジニアとしてオーティファイに入社した後、2020年1月に取締役CTOに就任。
オライリー・ジャパン出版の「入門 監視」を始めとする技術専門書の翻訳も手掛ける。
ただただし(freee)
セッションの内容
運用やセキュリティのシーンでも可観測性は重要です。freeeでも、SREやセキュリティチームがさまざまなセンサーを設置、SIEMにデータを集約して、インシデントに備えて監視網を構築しています。しかしながら、いざインシデントが発生してみると、現場でそのデータをうまく活用できずにまごついたり、いたずらに時間を費やしてしまうことが少なくありません。確実で速やかなインシデント対応のためには、不確実性の高い「人間」にいかに習熟しておいてもらうかが重要になります。本講演では、人間系を含んだインシデント対応システムのテストという観点で、freeeで行っている障害訓練の事例をご紹介します。
講師プロフィール
ただただし(freee)
freee株式会社 PSIRT マネージャー
富士通グループのセキュリティ専門の研究所で8年間、サイバー攻撃研究チームを率いたのち、2020年からfreeeへジョイン。
立ち上がって間もないPSIRTのマネージャーとして、freeeのプロダクトセキュリティを守る。
プライベートでもオープンソースプログラマとして30年以上の開発経験を持つ。
小島 直毅(リンクアンドモチベーション)
セッションの内容
Observableなプロダクトはどのようにつくればよいのでしょうか?
検出すべき重要障害の洗い出し、原因分析に必要なログの特定、障害発生時の調査プロセスなど。
これらをSREだけでやり切るのは困難で、むしろみんなでObservableなプロダクトをつくり続けることが重要だと考えています。
そこで活躍するのが障害に感度の高いQAです。
本発表では馴染みあるテストの概念でObservabilityを再整理することで、QAがどのように活躍できるのかをお話しします。
講師プロフィール
小島 直毅(リンクアンドモチベーション)
株式会社リンクアンドモチベーション SREユニット QAエンジニア
BtoBのHRtechクラウドサービスにて品質保証を数年間経験。その後、各チームの品質自立促進やテストプロセス改善、メトリクス運用に従事。
現在は新規プロダクトのプロジェクトマネージャー兼QAリードとして、BtoBクラウドサービスの開発を担当。
SigSQAの一員として、QAファンネルをはじめQAの在り方や組織づくりの探求に関わる。