松尾 和昭(HeadSpin, Inc)
セッションの内容
昨今、テスト自動化という言葉、関係するイベントが日本語でも広く見られるようになってきました。
「テスト自動化」という言葉が利用されるとき、手動テストの自動化やGUIを操作する形式の機能性に対する議論を頻繁に目にしてきました。一方、活用の深化が進むに従い、その言葉の利用も広がりを見せています。例えば、単体テストや統合テストを含めた自動実行される類のテスト全体をテスト自動化の言葉の中で議論する、性能計測やセキュリティ確認などを自動化されたテストに組み込む話題などです。何を目的に自動化するか、何を自動化するかという内容も然り、ツール開発のためのソフトウェアエンジニアとしての開発経験にも言及される場面も見られます。
本講演では、テスト自動化にこれから取り組もうとしている方々に対し、テスト自動化の入り口となる話ができればと思っています。講演者の経験がもとになる為、特にウェブやネイティブアプリに関する領域が主となります。
講師プロフィール
松尾 和昭(HeadSpin, Inc)
米HeadSpin社において、シニアソフトウェアエンジニアとして同社サービス開発に従事。特に、テスト自動化実行ツールの統合や、世界各地に分散する実行環境の安定向上を主な領域とする。以前はQA/テストエンジニアとしてクックパッド、ACCESSにて就労。OSSの自動化ツールであるAppium projectの主メンバーとして参加している。「実践ソフトウェアエンジニアリング(第9版)」の翻訳に参画した。
井芹 洋輝(トヨタ自動車)
セッションの内容
テスト自動化の成功には、テスト自動化技術の導入のための突破力と、自動テストをうまく維持しながら成果を出し続けるための持久力が求められます。
すなわち、成功のためには自動化ツールの導入といった単発の施策だけでなく、テストの保守性の維持、Whole Teamアプローチといったチームや仕組みによる継続的な施策も必要になります。
このセッションでは、テスト自動化の成功要因を明らかにした上で、その成功を支えるチームや仕組みについて解説します。
講師プロフィール
井芹 洋輝(トヨタ自動車 デジタルコクピットソフト開発室 テストチームテックリード)
製造業を中心に、開発者、テストエンジニア、コンサルタントなど様々な立場でテスト自動化の導入・発展を手掛ける。
現在はテストチームのテックリードとして、テスト戦略・品質保証の整備・運用や、テスト自動化の推進を担当する。JSTQB技術委員、テスト設計コンテストU30クラス審査委員長。
主な著作・講演に「システムテスト自動化標準ガイド」「Androidアプリテスト技法」「品質・仲間・技術と向き合ってテスト設計技法の力を引き出す」など。