JaSST'24 Hokkaido-セッション概要

JaSST
JaSST'24 Hokkaido

JaSST'24 Hokkaido セッション概要

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S0)オープニングセッション

セッション S0

オープニングセッション

JaSST'24 Hokkaido 実行委員会

S1)スポンサー紹介

セッション S1

スポンサー紹介

S2)基調講演

2F 小ホール

セッション S2

ソフトウェア品質のダンジョンマッピング

鈴木一裕(日立製作所)

セッションの内容

リスキリングというと、「何かまったく新しいことをイチから勉強する」という印象を受けがちです。しかしソフトウェア品質保証の世界はそもそもが深く広く、いうなれば「ダンジョン」のようなもので、汲めども尽きぬ学びの宝庫ではないでしょうか。
講演者は、人より秀でた能力や経験を持っているわけではありませんが、ソフトウェア品質というダンジョンを探検することが好きで、時にはTwitterやブログで、時にはイベントで紹介・議論することを楽しんできました。ダンジョンにおいて戦士や魔法使いの役割は担えませんが、もしかすると、ダンジョンの姿を明らかにしていく「マッパー」としての才覚はあるのかもしれません。
本講演では、ソフトウェア品質の世界がどのように広がっていて、何がどう面白いのか、どんなことを学ぶといいのかについて、みなさんと探索していきたいと思います。もしかすると、ソフトウェア品質についてのリスキリングのヒントが、ダンジョンの宝箱に隠れているかもしれませんよ。

登壇者プロフィール

鈴木 一裕 氏(日立製作所)

メーカー系企業で、SI系のエンジニアとして経験を積んだ後、プロダクト開発系の部門に異動。社会人歴20年以上をQAエンジニアとして生きる。直近では、スクラム開発やグローバル協働開発の難しさに泣く。現場から距離のある立ち位置で、ご意見番おじさんにならないよう警戒中。
ソフトウェア品質分野を勉強するのが趣味で、『ソフトウェアの品質を学びまくる』というマイナーなブログをひっそりと運営。ISO/IEC JTC1/SC7/WG26委員会に所属し、ソフトウェアテストの規格策定に微妙に絡む。『実践ソフトウェアエンジニアリング 第9版』(2021年、一部翻訳)など、ソフトウェア関連書籍にチョット関与。

S3A-1)事例発表1

2F 小ホール

セッション S3A-1

IoTシステムにおけるゲートウェイのソフトウェアテスト自動化とその効果検証
~AWS IoT Greengrassを用いた対向装置環境構築の簡易化~

大塚 貴丈(パナソニック)
尾上 圭介(パナソニック)
椙山 剛(パナソニック)
浮田 陽介(パナソニック)

セッションの内容

【はじめに・背景】
「クラウド」ー「IoTゲートウェイ」ー「センサ,制御対象機器」で構成されるIoTシステムでは、バージョンアップに応じてソフトウェアテストを繰り返しておりテストの工数が大きい。その中でもIoTゲートウェイの結合テストでは、センサや制御対象機器等の配下機器が多いため、それらの通信を模擬する対向装置の開発や環境構築、対向装置設定を含めたテスト実行の工数が課題となる。本稿ではAWS IoT Greengrassを用いて対向装置環境構築の簡易化を行い、各対向装置設定を含めたテスト自動化試作と効果検証を行った結果を紹介する。

【概要】
IoTシステムにおけるIoTゲートウェイの結合テストの内、通信のフォーマット(型・範囲など)を確認するフォーマットテストや判断ロジックによるデータ出力内容が期待値と一致しているか確認するロジックテストの自動化実現に向けた検討を行った。AWS IoT Greengrassによる対向装置ソフトの配置によって対向装置環境構築の工数を削減し、AWSクラウドサービスを用いた自動化システムにより対向装置の通信応答内容変更を含めたテスト自動実行環境を構築することによりテスト全体工数の削減を図った。自動化有無による作業時間を比較することによりテスト工数削減効果を検証し、自動化適用可能なテスト項目では60%程度工数削減できることを確認した。

S3A-2)事例発表2

2F 小ホール

セッション S3A-2

QAロールのスキルアセスメントの試行とキャリアラダーの構築

河野 哲也(ナレッジワーク)

セッションの内容

【はじめに・背景】
筆者の所属する組織はセールス向けにSaaSプロダクトを提供するスタートアップ企業である。プロダクト開発は約40名の開発組織において完全内製化で進めており、そのうち品質保証(QA)関連業務は6名程度の小規模なQA組織によって進められている。また、スタートアップ企業でよく見られるように、QA組織に所属するQAマネージャとQAエンジニア(以降これらの職種を総称してQAロールと呼ぶ)のバックグランドや経歴は多様である。

【概要】
スタートアップフェーズの企業のQA組織では、人的リソースが不足する傾向があり、それに伴いテストや開発成果物のレビューなどのQA業務にフォーカスする傾向が強い。そのため、QA組織におけるQAロール人材の育成の仕組みの構築やQA業務を遂行するためのスキルの体系的な整備など、組織的な仕組みづくりが後手に回りやすい。
当社も同様の状況であり、QAロールとして自身のスキルのレベル感が把握できず、今後のキャリア開発の見通しが立てにくいという問題があった。その問題を解決するために、スキルのアセスメントを行うためのスキルアセスメントシートを作成し、それをベースに自身のQAロールとしてのレベル感が把握できその後のキャリア開発のガイドとなるキャリアラダーを構築した。
本発表では、スキルアセスメントの試行とキャリアラダー構築の流れについて報告する。加えて、スキルアセスメントの試行を通して本取り組みの有効性をアンケートにより評価した。その結果についても報告する。

S3A-3)事例発表3

2F 小ホール

セッション S3A-3

POSTMANを用いたAPI開発の品質保証の向上
認証から機能、非機能テスト、そしてチーム連携

菅谷 佑司(マネーフォワード)

セッションの内容

【はじめに・背景】
私は会計システムに関するAPI開発を行う5名ほどのプロジェクトに途中から最初のQAエンジニアとして参画した。プロジェクトではPOSTMANを使用していたが、テスト実施の際にAPIの振る舞いを確認するレベルに留まっていた。
POSTMANの機能を深く理解し活用すれば、効率よくAPI開発の品質を向上させられるのではないかと考え、POSTMANについて学ぶことを決め、学んだ内容を実際にどのように活用したのか、活用した結果について紹介する。

【概要】
本事例紹介では、API開発における品質保証の向上を目指し、POSTMANを活用した実践的なアプローチについて紹介する。私が所属しているAPI開発プロジェクトでは、認証プロセスの煩雑さや手動テストの時間がかかり、迅速なテストが難しいという問題があった。また、性能テストでは別ツールの使用によりデータの再利用ができず、セキュリティテストでは外部専門会社との調整コストがかかることが課題だった。さらに、API利用方法がプロジェクト外のメンバーに共有されず、知識が特定のメンバーに依存していた。
これらの問題に対して、POSTMANが提供している機能を取り入れることにより、認証プロセスの自動化、自動テストの導入をし、テスト実施にかけていた工数の短縮させた。また、POSTMANを利用して性能テストやセキュリティテストを実施し効率よく非機能面での品質保証を行った。APIの利用連携に関しては、有料プランに加入が必要なため、POSTMANのテストコレクションをドライブ上で管理することによりチームを超えた連携を可能にした。

S3A-4)事例発表4

2F 小ホール

セッション S3A-4

新入社員の早期自立を促進する体系的研修プログラムの導入

遠山 創太(日本ナレッジ)

セッションの内容

【はじめに・背景】
当社では、ソフトウェアテスト業界経験者の採用数が低調であることへの対策として、数年前から未経験者の採用を強化し、自社でのエンジニア育成に注力している。しかし、採用数の増加に伴い、従来のOJT中心の教育では新入社員を効果的に育成することが難しくなり、プロジェクトに求められるスキルとのミスマッチや育成に時間がかかる問題が生じていた。この課題を解決するため、統一された研修プログラムを導入した。

【概要】
本事例では、当社が新入社員教育の改善施策として導入した新入社員研修プログラムについて紹介する。1か月の研修で、広範な基礎知識を体系的に習得し、演習を通じて実践的なテスト技術を強化する。さらに、研修を振り返る機会を設けることで、新入社員の内省支援を行う。研修の導入により、新入社員のスキルが向上し、早期に自立した業務遂行が可能になった。本事例は、体系的な新入社員教育の重要性と、それがもたらす組織的な変化の可能性を示すものである。

S3B)ワークショップ

2F 201

セッション S3B

技法を探せ!

JaSST'24 Hokkaido 実行委員

セッションの内容

本ワークショップでは、お題となるテストベースをいくつか提示します。
テストベースに対し、テスト分析・テスト設計を行い、その過程で「テスト技法」を探してもらいます。
ワークショップの目的は、テスト技法の使いどころを学び、他の参加者のテスト技法知ることで、今後のテスト設計に役立てることです。
テストアプローチに正解はありませんが、効率的で抜け漏れを軽減できるテスト技法は存在します。
ワークショップを通じてあなたが見つけ出した技法を、ぜひ持ち帰ってください!

S3C)ポスター展示&スポンサーセッション&情報交換会

2F 202

セッション S3C

ポスター展示&スポンサーセッション

セッションの内容

スポンサー展示物をご覧いただけます。

情報交換会"開発でのAI利用"ダンジョンマッパーの集い

徳 隆宏(ダイキン工業)

セッションの内容

皆さん、AIを便利に使っていますか?
Copilotという言葉がAIによるアシスタント機能をさすようなぐらい認知度が上がっています。
様々な現場ですでに利用されているのではないでしょうか。

このセッションでは、「AIをシステムエンジニアリングに利用する場合の品質」をテーマとして、ざっくばらんな情報交換の場とします。
その場に居合わせたメンバーで情報交換を行う形式です。
気になるのでとりあえず傍聴してみようという方も大歓迎です。

登壇者プロフィール

徳 隆宏 氏(ダイキン工業)

IBMやオムロンで基幹システム・組み込みシステムなどの企画・開発・品質・AI技術の経験を積み、現職ではDX戦略部門にてAI・クラウド・データ関連の難しい話を担当。
また、AIプロダクト品質を取り扱うQA4AIコンソーシアム(http://qa4ai.jp/)では副運営委員を担当しており、大規模言語モデル(LLM)にまつわる品質などの議論を推進。

S4)ポスター展示&スポンサーセッション&情報交換会

2F 202

セッション S4

ポスター展示&スポンサーセッション&情報交換会

JaSST'24 Hokkaido 実行委員会

セッションの内容

情報交換会場では、事例登壇者と情報交換ができます。

S5)招待公演

2F 小ホール

セッション S5

食と農のプロデュースからVTuber運営も。いろいろこなすHTAの企業経営

中村 剛(HTA 代表社員)

セッションの内容

元ITエンジニアだった中村が、食文化と農業にかかかる業界に転身し、活動を広げるために起業した合同会社HTA。主となる食に関わる業務のほか、現在はバーチャルYouTuberの運営など、一見変わった業務も手掛けている。掴みどころのないこの企業体はどのように経営しているのか。独特なキャリアの中で、身につけたスキルに助けられた経験について、本シンポジウムのテーマ「リスキリング」に関わる事例としてお話させていただきます。こんな会社もあるんだなと、息抜きとしてお楽しみいただいて、少しでもお役に立てたらと思います。

登壇者プロフィール

中村 剛 氏(HTA 代表社員)

1982年2月生まれ 愛知県名古屋市出身
在野で穀類(コメ、ムギ、イモなど)の食文化を研究する団体、「大谷号」として活動。研究成果を個人出版(いわゆる同人誌)やYouTubeにて発表し、食の専門家から一般消費者に食の魅力を届けている。2023年「マツコの知らない世界」、「どさんこワイド179」などゲスト出演。他メディア出演も多数あり。
HTAでは大谷号で得た知見をもとに、「飲食店経営サポート」、「農業経営サポート」「食のプロダクト企画」など、主に企業様向けの提案に応えている。

S6)クロージングセッション

セッション S6

クロージングセッション

JaSST'24 Hokkaido 実行委員

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