井芹 久美子 氏(ASTER)
セッションの内容
テストケース(テスト設計成果物)の意図や拠り所を説明する場面は案外多いものです。レビュー前にレビュアーの先輩に、報告を求めてきた上司に、あるいは議論やモブ作業を一緒に行うチームメンバーに、「このテストで何を確認したいか?」「このテストはなぜ必要か?」を聞かれたり話したりしたご経験をお持ちの方は多いのではないでしょうか。
テストの意図や拠り所を説明することは自分自身とステークホルダーの理解の促進に繋がり、より良いレビューや議論、そして、より良いテストづくりに繋がります。
同値分割法やデシジョンテーブルテストといったテスト技法を活用すれば、説明できるテストをつくりやすくなるでしょう。他にも、工夫できることは色々ありそうです。
この時間は、説明できるテストをつくるためにできること、特にテスト技法を使う前にできることを中心にお話しします。
講師プロフィール
井芹 久美子 氏(ASTER)
エンタプライズ系ソフトウェア開発業務、WEBアプリとモバイルアプリのQA業務などを経験してきました。JSTQB技術委員、テスト設計コンテスト U-30クラス審査委員。JaSST'23 Tokyo、WACATE2020 冬、JaSST’18
Kyushuなどで講演。書籍「実践ソフトウェアエンジニアリング(第9版)」と「システムテスト自動化 標準ガイド」(いずれも共訳)の翻訳に参加。また、「Techniques to Reach Common Ground about Test Aspect within a Test Team」(共著)の執筆に参加。
夫もソフトウェアテストのコミュニティによく参加しており、同じ場に井芹が2人いることがあります。私の旧姓は近江ですので、お気軽に「おーみさん」と呼んでいただければ嬉しいです。