セッションの内容
ゲストのnemorine氏が実施した探索的テストの録画を視聴しながら、着眼点や思考の深堀りを行った。
nemorine氏が考えていることや感じたことを発話しながら、Webアプリケーションに対して探索的テストを実施した様子を録画したものである。
セッション中は質問者オプションのチケットを購入した参加者3名と実行委員により、気になったところで動画を一時停止しながら実施者のnemorine氏へ質問をする形式で進行した。
前半は、最初にユーザがよく使う機能の正常系を確認したり、徐々に仕様書を確認しながら細部の確認を行っていく様子を見ながら「今、どんな気持ちでテストしていたか」や「類似のサービスを意識しながらテストしていたか」など様々な質問がやり取りされた。
前半には「学習」の要素が強かったが、後半では「設計」の要素が強く見られた。CRUDでデータの整合性を中心にテストを実施し、発見した不審な挙動から類似する操作を他機能でも試し不具合を検出していた。また、仕様書側に潜む問題を探すこともあった。しかし、幅広く複数の機能を見始め、質問者からは「テストの全体像をイメージしながら実施しているのか」「迷子になっていないか」といった質問もあがっていた。
探索的テスターの考えていることを、実際のテストしている様子を見ながらディスカッションするという新しい試みであった。質問者からの鋭い質問に対してnemorine氏が考えていたことやポリシーを感じられるような興味深いセッションであった。