JaSST ソフトウェアテストシンポジウム

JaSSTソフトウェアテストシンポジウム

JaSST'13 Tokai セッション概要

S1) 基調講演

10:10-11:40 (90分) 小ホール(1F)

セッション 1

「DevJTestでQCDの同時達成を目指せ!
~時代の変化の中でのテストプロセスも変えよう~」

写真:基調講演

清水 吉男 (システムクリエイツ)

セッションの内容

今日のソフトウェアは、規模や複雑さだけでなく、開発方法も多様な様子を見せている。
そしてソフトウェアエンジニアリングに対する未熟さの中で、この多様さが多くの混乱を生み出していることも確かである。バグが次々と検出され、直したはずなのに新たなバグが見つかり、いつまでも収束しない。こんな姿は異常だ。誰もこんな作り方を求めてはいないし、こんな傷だらけの製品やシステムなんて買いたくもない。
今日、世界が求めているのはQCDの同時達成だ。品質を確保する方法も納期やコストの要求を満たす方法も既に世の中にある。それを手に入れないまま変化する市場の要求に振り回されている。この問題を解決するヒントは「DevJTest」にある。今までのように、作る人とテストする人が対峙するやり方ではなく、一緒になって最初からバグを作り込まない方法を模索するしかない。派生開発はその絶好の舞台を提供してくれる。

講師プロフィール

1968年からソフトウェアの世界に入り、汎用機による企業システムやオンラインシステムの開発を手掛ける。途中で組み込みシステムの世界に転じ、POSシステムやICE、インクジェットプリンターなどの開発に携わる。CMMとの出会いを機に、自ら考案した要求の仕様化技法(USDM)や派生開発向けの開発プロセス(XDDP)等を元に1995年からプロセス改善のコンサルティングを開始。さらに、2010年に派生開発推進協議会を設立し、これらの普及活動に入る。

著書等:

S2) スポンサーセッション

11:40-12:10 (30分) 小ホール(1F)

セッション 2

スポンサーセッション

セッションの内容

今回、JaSST'13 Tokaiに協賛を頂いているスポンサー企業のセッションです。

S3) ポスターセッション

13:10-13:40 (30分) 401-402研修室(4F)

セッション 3

ポスターセッション

※12:10からのお昼休憩開始から自由に閲覧可能です。
(ポスター発表者による説明は12:40開始を予定しております。)

セッションの内容

ポスターセッションではスポンサー様/一般参加者による、品質向上、生産性向上、組織改革などの展示、コミュニティ活動の紹介などを展示/プレゼンを行います。昼休憩より展示しますので是非、ご覧ください!!

エントリーされたポスター発表は随時、当WEBサイトにて公開していきますのでお楽しみに!

写真:ポスターセッション 写真:ポスターセッション 写真:ポスターセッション

[写真] JaSST'12 Tokai - ポスターセッションの様子

「テストを科学する ? ソフトウェアにMade in Japanの品質を ?」

SHIFT

「「Palamida」でオープンソースソフトウェアの利用状況把握を」

オージス総研

「きっと見つかる。オンリーワンの品質サービスソリューション。」

シーイーシーPROVEQサービス事業部

「TEF東海合宿 第2回目」

TEF東海合宿実行委員

「バグ票の改善に向けた問題事例の調査とアンチパターン化」

バグ票ワーストプラクティス検討プロジェクト

「マネジメントの新常識、ステークホルダーマネジメントとは!」

PMI日本支部中部地域サービス(PMIJ中部)

「ええ感じのテストレビューしようぜ」

関西検証コレクション(検これ)

「テストの品質モデルの構築の取り組み~優れたテストを作るために~」

井芹 洋輝 STAR(テスト自動化研究会)

「メトリクス勉強会 3年間の軌跡」

小林 光一(TEF東海 メトリクス勉強会)

S4-1) 特別講演

13:50-14:50 (60分) 401-402研修室(4F)

セッション 4-1

「論理の設計とテストを考える
~CFD++、その目指すところ~」

写真:特別講演

堀田 文明 (デバッグ工学研究所)

セッションの内容

 ソフトウェア開発の大きな比率を占めるテスト作業への効率化要求は高くなっています。これまでもテスト技術の改善、自動化などによって効率化が実施されており、一定の成果が上がっているのは確かです。しかし、テスト作業だけに注目した取組には限界があり、さらなる改善には開発の早期からテストを考えた設計を行う必要があります。
 本講義では論理設計に注目して、論理構造情報をテストケース設計に利用してテストの効率化を図る技法であったCFDを進歩させた、CFD++の紹介をします。
要求仕様をプログラムに展開する過程では、その論理を分解するのですが、分解前の論理、分解後の論理いずれにおいても、論理の正当性を維持する必要があります。論理は条件、条件の判定、動作という要素で構成されており、この関係が矛盾なく維持されていることを表現し、確認することで正当性が保たれます。ソフトウェア工学ではこれを決定表(デシジョンテーブル)で表現しています。決定表は、規則間の関係性によって単適合決定表と多重適合決定表に分けられます。CFD++の一つ目の+は、両者を使って、最適な論理構造を設計したうえで、無駄のないテスト設計を実現する技法です。もう一つの+は、最近実用性が高まっているConcollic Testingと決定表を関係づけて、構造ベーステストであるConcollic Testに仕様ベースの検証を追加させる技法です。これらの実現を目指して研究が進んでいます。
 プログラム設計経験者、テストと設計の一括改善を検討している技術者、管理者の皆さんに最新の動向を紹介したいと考えています。また、本講義受講者を対象に、SIGで論理設計に決定表を適用させる演習を行う予定です。

講師プロフィール

1970年からコンピュータメーカでOS,基本ソフトウェアの開発、テスト、検査,品質管理、品質保証企画,特許推進等を担当。

2003年に会社を退職して4年半、北陸の大学院大学で特許・産学連携を担務。この間、石川県・富山県のソフト企業の技術者、研究者のネットワークを形成、金沢などで講演会・勉強会を開催。

現在,デバッグ工学研究所技師長.ソフトウェア品質管理・テストのコンサルタント,セミナー講師など。

1990年から現在まで日科技連、最近は中品協などでソフトウェア品質管理、テストなどのセミナー講師、SQiP(SPC)研究会(分科会)の指導(委員長、主査/副主査)。その他第2~3回世界ソフトウェア品質会議、JaSST東海委員などの活動に参加。

S4-2) SIG

15:05-17:10 (125分) 401~404研修室(4F)

セッション 4-2

SIG

SIGとは

毎回好評をいただいておりますSIG、もちろん今回もやります!!

SIG(Special Interest Groups)とは、オーナが設定するテーマに基づいて、参加者同士がざっくばらんに情報・意見交換を行う場です。
ぜひとも普段感じている問題意識や悩みをぶつけ合っていただき、自分の"殻"を破る手掛かりやきっかけを得ていただければと思います。

なお、参加いただくテーマにつきましては、シンポジウム当日に選んでいただきます。

SIGテーマ 1

「CFD++の実践
~演習で考える論理設計とテスト~」

写真:SIG1

堀田 文明 (デバッグ工学研究所)

セッションの内容

特別講演(セッション 4-1)の内容を、演習により体験します。プログラム論理構造を分析し、論理のブロック化を行い、各ブロックを2種類のデシジョンテーブル(単適合、多重適合)を使用してわかり易く表現する手法を習得します。これを通してテストしやすく、保守しやすいプログラムとはどうあるべきかを検討します。
(本SIGへ参加を希望される方は、筆記用具(シャーペン等)の持参をお願い致します。)
なお、本SIGへの参加は特別講演参加者に限定させていただきます。

SIGテーマ 2

「探索的テストを探索してみよう!」

写真:SIG2

都築 将夫 (TEF東海)

セッションの内容

準備無しで探索的テストに取り組むと場当たり的なテストに至ることが多いです。探索的テストに必要な要素を検討し、価値のある探索的テストをみんなで実現してみませんか?

SIGテーマ 3

「マインドマップをぐるぐるするワークショップ」

写真:SIG3

加子 勝茂

セッションの内容

書籍「マインドマップから始めるソフトウェアテスト」のように、マインドマップをソフトウェアテストのツールとして活用が可能です。本SIGでは、マインドマップ自体にフォーカスしたワークショップをします。マインドマップの適用範囲は参加するあなた次第です。

SIGテーマ 4

「機能ブロックと擬似コードをテストに用いる
~仕様どおりから,より良いモノづくりへ~」

写真:SIG4

鳥本 明男 (メルコ・パワー・システムズ)

セッションの内容

機能ブロックと擬似コードはレビューのツールとしても設計書としても使い勝手が良く簡単に使い始めることができます。このツールを紹介し意見を交わしながら,"殻"を壊し,"もっと先へ"進めればと思っています。

SIGテーマ 5

「今一度考えてみるテスト駆動開発とユニットテスト」

写真:SIG5

山本 博之 (名古屋アジャイル勉強会)

セッションの内容

テスト駆動開発とユニットテストが、なんであってなんでないのか。それらを有効活用してよりよい開発を行うにはどうすればいいのか、疑問や経験や意見を共有してみたいと思います。お気軽にご参加ください。

SIGテーマ 6

「テストに対する不安・不満・負担を共有しよう!解決のヒントを探ろう!」

写真:SIG6
写真:SIG6

柏原 一雄 (デンソークリエイト)
池永 直樹 (デンソークリエイト)

セッションの内容

「より良いものを作りたい。でも何から手をつけて良いのかわからない」と悩んでいませんか?同じ悩みを他の誰かが抱えていることも多いはずです。さらには、他の誰かが既に解決した悩みかもしれません。皆さんが抱えている課題や問題を共有し、解決するためのヒントを探っていきましょう! 日頃、負担・不満・不安を感じている若手エンジニアの皆さん! お気軽にご参加ください!!

S5) テスト設計コンテスト

13:50-17:10 (200分) 小ホール(1F)

セッション 5

「テスト設計コンテスト 東海地域予選
~東海テスト戦国時代~」

セッションの内容

テスト界の日本No.1を決めるコンテスト、その名も「テスト設計コンテスト」。
日本屈指の猛者達が知識/経験/ノウハウ/閃き/希望/夢 etc をもってテスト設計の腕を競う、全国規模の大会です。

与えられたテストベースに対して実施したテスト設計結果に対して、まず各地域にて予選会を実施、その予選を勝ち抜いたチームがJaSST'14 Tokyoでの本戦に進みます。

このセッションでは、JaSST'13 Tokaiの場を借りて、本戦へ進む東海地域代表を決めるための東海地域予選会を開催します。
加えて、予選会の後、少人数のグループにてワールドカフェに近い形式にて参加チームのメンバーと設計結果を前に議論できる場を設けさせていただきます。

今回の東海地域は、参加チーム数が去年よりぐっと増え、まさに群雄割拠、サブタイトルの通り戦国時代の様相を呈しています。 各チームとも己のプライドをかけ、東海地域を制すべく日夜奮闘中です。

設計の対象は同一のテストベース、されど設計の結果は千差万別、それぞれのチームがそれぞれの想いを込めて生み出す成果物は、きっとあなたにとって新しい発見や更なる一歩につながることでしょう。

なお、予選出場チームのテスト設計結果は当日会場内にて掲示します。
ぜひこちらもご覧ください。

【参考】
コンテストの詳細やテストベースにつきましては、ASTERのテスト設計コンテストのHPをご覧ください。
(テストベースが去年から一新されています。)

「ASTER-テスト設計コンテスト」
https://aster.or.jp/business/contest.html

写真:テスト設計コンテスト 写真:テスト設計コンテスト

[写真] JaSST'12 Tokai - テスト設計コンテスト東海地域予選の様子

S6) ワークショップ

13:50-17:10 (200分) 405-406 研修室(4F)

セッション 6

「つかってみようディシジョンテーブル
これが欲しかった。現場に役に立つおすすめテスト技法にチャレンジしよう!」

写真:ワークショップ
写真:ワークショップ

TEF 東海原因分析道場(林 宏昌, 田村 拓也, 奥 良美)

セッションの内容

テスト設計をはじめて間もない皆様、仕様書を元にテストケースを作成するとき、どのようにすすめてますか?
仕様書に、入出力条件が記載されている場合でもどのようにテストケースを作ればよいか、よくわからない。。。といったことはありませんか?
このワークショップでは、条件の組み合せテストに有効なテスト技法であるディシジョンテーブルをあつかいます。
技法の理解から使い方まで、ワークを通じてみなさんといっしょに楽しく考えながら、すすめていきます。
応用範囲が広く大変役立つテスト技法なので、是非、このワークに参加し現場に持ち帰っていただけると大変うれしいです!

SIG「ディシジョンテーブルをもっとつかおう!」

ワークショップ後半は、参加者のみなさんとSIGを行います。 前半に行ったワークの振り返りを通じて、現場ではどういう場合に使うと よいのか?もっとグレードアップする方法はないのか?など、少しでも 現場に持ち帰っていただける話題を共有しましょう。

※ワークショップに参加された方のみ、本SIGに参加できます。

情報交換会 (登録者のみ)

18:00-19:30 (90分) レストラン 和やか(同会場 2F)

参加費:3,150円 (税込)
会場:レストラン 和やか(同会場 2F)