10:00-11:30 (90分)
平鍋 健児 (チェンジビジョン)
セッションの内容
アジャイル開発は海外から来た手法だと考えていませんか?
実は、アジャイルの根底には、戦後にトヨタで開発された生産の流れ化、改善手法であるTPS、および、80年代製造業で行われていた暗黙知を利用した新製品開発手法があります。
現在アジャイル開発において注目されている「スクラム」は、野中郁次郎らが1986年に書いた「The New New Product Development Game」に由来しており、 そこには、製品への要求を顧客との共体験を通して学び取り、それを仕様書ではなく体で開発に運ぶ、思いの伝達者としての実践知リーダーシップのありかたが生き生きと書かれています。
今回は、アジャイル開発の概要をおさらいした後、スクラムの本来の意味である、協調的マネジメント手法、デザイン思考との関連、知識創造モデル、を中心に、日本発のスクラムの本質をお話します。そして、テストを含むエンジニアの仕事の意味について考え、日本の現場でソフトウェア開発やテストに携わる人たちを応援したいと思います。
講師プロフィール
株式会社チェンジビジョン代表取締役社長。
株式会社永和システムマネジメント副社長。
UMLエディタastah*(旧JUDE)の開発等、20年以上ソフトウェア開発経験、うち10年のアジャイル開発経験をもち、開発現場をより生産的に、協調的に、創造的に、そしてなにより、楽しく変えたいと考えている。
著書 『アジャイル開発とスクラム〜顧客・技術・経営をつなぐ協調的ソフトウェア開発マネジメント』、『ソフトウェア開発に役立つマインドマップ』、 共著 『要求開発』、
翻訳 『XPエクストリームプログラミング導入編』、『リーン開発の本質』、『アジャイルプロジェクトマネジメント』、
監訳 『アート・オブ・アジャイルデベロップメント』 など多数。
11:35-12:20 (45分)
SHIFT
セッションの内容
製造業の業務改善コンサルティングをバックグラウンドに持つ、
ソフトウェアテストの専門会社・株式会社SHIFTのサービスをご紹介します。
テスト管理・運用工程のマネジメントコストを削減するツール、
自動化のコンサルティング、ゲームデバッグまで、
品質保証に関わるみなさんが抱えていらっしゃるあらゆるお悩みを解決する
サービスを、事例を交えながらご説明いたします。
JSTQB
セッションの内容
本セッションでは、ソフトウェアテストの国際的な資格認定スキームであるISTQB(International Software Testing Qualifications Board)の日本での加盟団体であるJSTQBの活動をご紹介します。
特に今回は、日本語翻訳版シラバスとして公開を予定しているAdvanced Level テストアナリスト編の内容が中心となります。
また、ISTQBのパートナー認定制度についてもご紹介する予定です。
13:30-16:25 (逐次休憩あり) 6F 中ホール
近美 克行 (バグ票ワーストプラクティス検討プロジェクト)
セッションの内容
ソフトウェア開発プロジェクトにおいて、その成否の多くはプロジェクト内のコミュニケーションの量と質に依存してます。そしてプロジェクトで最も多くの関係者が目にする文書(→コミュニケーションツール)、それがバグ票です。
私たちバグ票ワーストプラクティス検討プロジェクトはそんなバグ票に纏わる失敗事例の収集を通じて、プロジェクトのコミュニケーションを考えている研究コミュニティです。本講演では、JaSSTを含むソフトウェアテスト及び品質系イベントで参加者にご協力頂きアンケートにより収集した「腹のたったバグ票」事例から、プロジェクトコミュニケーションに潜む「落とし穴」、そして落とし穴をさけて関係者みんなが幸せになるバグ票作成や取り扱いの「コツ」を考えていきます。
佐々木 方規 (ベリサーブ)
セッションの内容
「人材を育成することは難しい」と常日頃の悩みです。その障壁は、ゴールが曖昧であることと育成をする側とされる側の意識ギャップが大きいのではないかと考えています。これらに対して「ソフトウェアテストの頂点」をゴールに据えたテストエンジニアの能力開発の軌跡を紹介します。
一例としては、テストエンジニアが保有する能力を分析して作成された「Test.SSF」を用いて、テストエンジニアの能力などを理論的に解説します。
石川 達也 (Codeer)
セッションの内容
システムテスト自動化は高度なプラクティスです。
それは品質保証の要素と対象のアプリの操作を自動化する技術的な要素の両方を解決する必要があるからです。
そのため、成功させるためには開発チームと品質保証チームの両者が協力し、それぞれが様々なスキルを提供する必要があります。
ここではFriendlyを使い、開発チームと品質保証チームにそれぞれの得意とする能力をストレスなく発揮してもらい、テスト自動化を成功させる手法を紹介します。
13:30-16:30 (180分) 3F 大会議室
講師:
西 康晴 (電気通信大学)
吉澤 智美 (日本電気)
セッションの内容
1.テスト開発プロセスとは
2.TRA (テスト要求分析)
3.TAD (テストアーキテクチャ設計)
4.TDD・TI (テスト詳細設計、テスト実装)
5.テスト開発のTIPS
6.2015決勝のテストアーキテクチャの実例概説
チュートリアル詳細は下記URLをご参照ください。
https://aster.or.jp/business/contest/tutorial.html
16:35-16:50 (15分)
16:50-18:10 (80分)
田中 学二 (Klab Cyscorpions Inc)
講師プロフィール
三洋電機にて海外向けモバイル機器の品質保証の経験をした後、 ソフトハウスにてテストチームの立上げ、マネージメント及び、 テスト管理ウェブサービスの開発を行う。
2014年よりゲーム会社の海外拠点にて品質部門の立上げを行っている。
活動:JaSST関西実行員、関西ソフトウェアテスト勉強会(WARAI)、テスト設計コンテスト等
GERANGCO Angeli Marie (Klab Cyscorpions Inc)逐次通訳:播磨 亜紀子
講師プロフィール
After Angeli Marie worked as a test engineer and helped KLab Cycscorpions Inc. successfully develop QA department in the company, she became a manager for QA department in March 2015.
She worked for major game distribution company where she acquired QA testing knowledge.
In QA field, she has experienced Mobile Game Testing with various types of testing and different platforms.
大手ゲーム配信会社にてモバイルゲームに関する各種テスト技法の習得及び異なるプラットフォームでのソフトウェアテストを行い、幅広い経験を積みソフトウェアテストの基礎知識を習得する。
その後、KLab Cyscorpions Inc.にテストエンジニアとして入社し品質部門の立ち上げに貢献、現在はマネージャーとして活躍中。
セッションの内容
「スマホ向けゲーム開発会社」であるKLab株式会社のフィリピン現地法人Klab Cyscorpionsにて品質保証部をゼロから立上げました。
その立ち上げ経験の中で、現地のテストエンジニアへの教育やマネージメントの秘訣、課題や問題点をご紹介致します。
また、弊社テストエンジニアよる、現地の状況や将来への考え(想い)に関してなまの声を紹介致します。
現在、フィリピンを始めとするアジアに多くの企業が進出しソフトウェアテストを行っています。
弊社のQAは立ち上げて1年程で、まだまだ若い組織ですが、今後のアジアでのソフトウェア開発に対する品質保証に関してして「日々の苦悩や喜び」も含め皆様と情報共有できれば幸いです。
18:30~20:00 (90分)
情報交換企画について
閉会後、同会場にて情報交換企画の開催を予定しております。
登壇者や関西のソフトウェア技術者と交流し、当日の発表の質問や現場の悩みを共有する貴重な機会です。奮ってご参加ください。なお、会場の都合上、アルコール類の提供は出来かねますので、あらかじめご了承ください。
当日の申し込みも可能ですが、事前のお申し込みをお願い致します。
参加費:¥1,000 (税込)