JaSST ソフトウェアテストシンポジウム

JaSSTソフトウェアテストシンポジウム

JaSST'16 Tokyo セッション概要

A0) オープニングセッション

3/8(火) 9:45-10:00 (15分)

セッション A0

オープニングセッション

(JaSST Tokyo 実行委員会)

A1) 基調講演

3/8(火) 10:00-11:40 (100分)

セッション A1

「Software Test Challenges in IoT devices
IoTデバイスにおけるソフトウェアテストの課題」

写真:Jon Hagar氏

Jon Hagar (Grand Software Testing)

※同時通訳

セッションの内容

Internet of Things (IoT) is poised to become the next growth area for software and testing with billions of devices and new software connected to internet. While many traditional test techniques and strategies remain viable for IoT, such devices face new challenges in testing which include:

  • The amount (exabytes) and levels of data generated
  • Number of communication channels and protocols
  • Battery life issues
  • Fault tolerant and self-healing systems
  • Integration of software-hardware testing lifecycles
  • Cloud interfaces and testing
  • Security and privacy concerns
  • Holistic testing where testers become the "user advocate"
  • Providing rapid and effective traditional testing

IoT testers need ubiquitous holistic data built around self-organizing data analytics (SODA). SODA programming/test systems are defined in the presentation to include: raw data, data relationships across software boundaries, error and social media inputs as well as factor sociology and psychological organization.

The presentation considers the impact to testers because they must develop new test patterns and tool platforms with automation using cloud resources. Future test approaches proposed in the presentation include: use of crowd testing, leverage case-based AI test tools, genetic test programming, and how best to leverage user testing without impacting the user experience.

The presentation proposes a new scale for IoT testing which includes the views of: the world; the local; the near frame; and the IoT system itself. To accommodate these scales, testers must have knowledge and skill to make use of the following concepts: certifications & standards; context and thinking tests; advanced levels of test techniques (SODA), and a digital test world (models, simulations, cloud resources, actual hardware in the loop testing, and real-world field testing. The presentation will outline how testers must think and structure these levels to achieve an optimized test strategy.

Internet of Things (IoT) は数十億台ものデバイスとインターネットにつながる新しいソフトウェアによって、ソフトウェアとテストの新たな成長領域になろうとしています。多くの従来のテスト技法とテスト戦略がIoTに対して引き続き使えるとはいえ、それらのデバイスは次のような新たな課題に直面しています:

  • エクサバイトを超えて生成されるデータの量
  • 多くの通信チャネルやプロトコル
  • バッテリーライフの問題
  • フォールトトレラント、自己修復システム
  • ソフトウェアとハードウェアのテストライフサイクルの統合
  • クラウドインターフェースのテスト
  • セキュリティとプライバシーの影響
  • テスターが「ユーザー支援」となる全体論的テスト
  • 迅速かつ効果的な従来のテストの提供

IoT テスターにはself-organizing data analytics (SODA)を取り巻いて構築されたユビキタスな全体論的データが必要です。SODA のプログラミング、テストシステムについてプレゼテーションには次のものを含みます:ローデータ、ソフトウェアの境界をまたいだデータの関連性、エラーとソーシャルメディアの入力要素の社会学的かつ精神的組織化

また、テスターへの影響を考察します。これはテスターがクラウドのリソースを用いた新しいテストパターンやツールプラットフォームを開発しなければならないからです。この将来のテストアプローチの提案には下記を含みます:クラウドテストを使う、ケースに基づくAIテストツールの利用、汎用のテストプログラミング、ユーザーエクスペリエンスへの影響を与えない最適なユーザーテスト

講演ではIoTテストの新しい指針を提案します。指針には次の視点を含みます:

  • 世界
  • ローカル
  • 近似の骨組み
  • そして IoT システムそのもの

それらの指標に適合するため、テスターは以下のコンセプトを利用するための知識やスキルを持ち合わせていなければなりません:

  • 認証と標準
  • 本筋と考えるテスト
  • 先進的なテスト技術(SODA)とデジタルテストの世界(モデル、シミュレーション、クラウドのリソース、ループテスト実際のハードウェア、実世界でのフィールドテスト)

最適化されたテスト戦略を得るために、どのようにこれらを思考し組み立てるのかについて概略をお伝えします。

講師プロフィール

Jon Hagar is a systems-software tester consultant and trainer supporting software product integrity, verification, and validation with a specialization in embedded, IoT, and mobile software systems at Grand Software Testing, LLC. He has worked in software, particularly testing for over thirty five years. Jon is the author of the book: Software Test Attacks to Break Mobile and Embedded Devices and working on a new book: IoT Testing. He is lead editor/author on numerous international standards including model-based testing, IEEE, and ISO 29119 testing. Jon presents at numerous conferences and classes with a web site at:

http://breakingembeddedsoftware.com/

Jon Hagar氏はシステムズソフトウェアテスターのコンサルタントであり、Grand Software Testing, LLCにて、組み込み、IoT、モバイルソフトウェアシステムを専門に、ソフトウェア製品の完全性、検証、妥当性確認をサポートするトレーナーです。ソフトウェア分野、特にソフトウェアテストに35年以上に渡って取り組んできました。

著書: 「Software Test Attacks to Break Mobile and Embedded Devices」
現在「IoT Testing」を執筆中。

リードエディター/著者としてモデルベーステストや IEEE、ISO 29119(testing)など数多くの国際標準を世に送り出し、また、多くのカンファレンスでの講演や講義を行なっています。詳しくは次のウェブサイトをご参照ください。

http://breakingembeddedsoftware.com/

A2) 事例発表「テストの計測」
~テストを測る~

3/8(火) 13:10-14:40 (90分)

セッション A2-1(45分)

「レビュー目的・観点設定の効果と課題」

安達 賢二 (HBA)

セッションの内容

レビューの効果を実感できていないエンジニアやチームが未だに多い。
そのようなチームでは、程度の差こそあれアドホックレビュー状態になっていると推察される。その打開を目指してレビュー目的・観点設定を主なテーマとしたワークショップを構築し、提供した結果、一定の効果が確認できた。
今後の課題と対策を含めて結果を報告する。

セッション A2-2(45分)

「テスト設計スキルの計測と教育効果に関する実験と考察」

湯本 剛 (筑波大学)

セッションの内容

ソフトウェア開発の規模の増加に伴い、求められるテストケース数も増加の一途をたどっています。テストケース数の増加に対応するために数多くのテスト設計を担う技術者が必要となり、技術者のテスト設計スキルの習得が急務となっています。本発表では、テスト設計スキルの実際を計測し、教育によってどのように成長するのかを明らかにするため大規模なテスト設計のワークショップにおける実験を行い、そこで得たテスト設計スキルの現状とその教育に関する分析結果について報告します。

B2) Webのテスト
~まいにち、デプロイ!日めくりテス造!~

3/8(火) 13:10-14:40 (90分)

セッション B2

「Web.JaSST
~ウェブ開発のテストや戦略~」

モデレータ:
山本 久仁朗
江川 さおり (ユーザベース)

パネリスト:
柿崎 憲 (ミクシィ)
境野 高義 (ガイアックス)
藤澤 正通 (ネクスト)
山本 健 (グリー)

セッションの内容

ウェブサービスに要求される品質は、サービスのライフサイクルやビジネスドメインによって大きく異なるため、それぞれで異なるテスト戦略が必要になります。
ウェブの開発現場で品質保証に関する様々な役割を担う有識者に登壇いただき、ウェブの現場で発生している問題に対して多角的な視点で知見を出し合うことで、悩みを持つ現場のエンジニアに新たなアイディアの種や気付きを持ち帰っていただくというセッションです。

C2) テストプロセス改善
~プロセス改善でテストエンジニア総活躍社会へ。~

3/8(火) 13:10-14:40 (90分)

セッション C2

「テストプロセス改善技術から探るテストの"改善"とは」

モデレータ:
安達 賢二 (HBA)
池田 暁 (ASTER)

パネリスト:
薮田 和夫 (南山大学)
増田 聡 (日本IBM)
西 康晴 (電気通信大学)

セッションの内容

2015年9月にTPI NEXT の日本語翻訳版書籍が発売になり、国内においてテストプロセス改善技術への関心が高まっています。

テストプロセス改善技術については過去のJaSST東京やJSTQBカンファレンスにてTMMiやTPIについての発表がなされており、先進的な企業においてチャレンジされてきました。現在はTMMiがRelease1を、TPIは次版であるTPI NEXTがリリース、加えてISO/IEC 33063 も8月に発行という状況で、海外を中心に技術発展と普及が進んでいます。しかしながら、これまで国内ではTQMなどによりテスト改善という言葉を使わずともテストに関する改善に取り組んできました。

本パネルディスカッションでは、これらテストプロセス改善に関する技術や取り組みを技術を切り口として「テストにおける改善」について議論します。最初に簡単にそれぞれの技術比較や動向を紹介し、モデルを活用した(活用しない場合も含めた)プロセス改善の難しさ、フォーカスすべきこと、進める上での注意事項などを関係者や実践者などの識者により議論します。

D2) OSSのテスト
~結果にコミットしてコードをコミットしてます。~

3/8(火) 13:10-14:40 (90分)

セッション D2

「OSSにおける品質管理・テストと運営」

モデレータ:
和田 卓人 (タワーズ・クエスト)

パネリスト:
川口 章 (ノーチラス・テクノロジーズ)
竹添 直樹 (ビズリーチ)
山本 裕介 (サムライズム)

セッションの内容

現在Linuxを中心としてOSS(オープンソースソフトウェア)はソフトウェア開発でも重要な位置をしまるまでになりました。
ただ、OSSと一口にいっても機能・役割はもちろん品質も多様です。
OSSは一般的な職務上開発されるソフトウェアとことなり

  • 自主的なコミットメントにより作成される。
  • それだけで完成品となるとなるものもあるが大半は別のソフトウェアに組み込まれる。
  • 不特定多数に利用される。
  • 公式的な品質保証がない。(有償の企業サポートを除きas-is)
  • 利用者の大半は開発者。

という特徴があります。

これらの特徴、とくに後者2点があるOSSにおいての品質管理・テストはどのように行われているのでしょうか。
また機能追加とバグ修正の要望があった場合、どのような基準でどちらを優先させるのでしょうか。

実際にOSSのコミッタとして活躍している方をお招きし、OSSにおけるテスト・品質管理の実際について探っていこうと思います。

E2) CEDEC×JaSST
~バグと火花を散らせ!~

3/8(火) 13:10-14:40 (90分)

セッション E2

「「龍が如く」の高速デバッグ術
~そびえ立つバグの山を踏破するための弾丸ワークフロー~」

阪上 直樹 (セガゲームス)

セッションの内容

「龍が如く」シリーズでは、短いスパンで大規模なゲームをリリースし続けるために、短期間で物量をこなさなくてはなりません。
物量をこなすということは、大量のバグとも対峙しなければならず、そのためのデバッグ作業も短期間でこなす必要があります。
本セッションでは、デバッグにかける時間を可能な限り短縮し、クリエイターがゲームの面白さ・クオリティ・感動体験に直結する部分に注力できるようにするための作業の自動化・効率化の事例をご紹介いたします。

※本セッションは、KYUSHU CEDEC 2015の講演内容に一部変更を加えた改訂版になります。

F2) 初心者セッション
~安心してください、初心者向けですよ。~

3/8(火) 13:10-14:40 (90分)

セッション F2

「テスト初心者向けミニチュートリアル
~私の脱初心者計画!~」

奥村 有紀子 (IPA)
根間 才治 (JaSST Tokyo 実行委員会)

セッションの内容

本セッションは「"脱"初心者のために必要なこととは?」をテーマに、講演者やファシリテータからの一方的な情報提供ではなく、参加者同士で対話を進めていくセッションです。
"初心者"ってどんなレベルのことを言うのでしょうか?何がどうなれば、"初心者"を卒業できるのでしょうか?
本セッションでは、いくつか活用可能な(はず?)情報を紹介しつつ、どうすれば"脱"初心者できるのか、参加者の皆さんと一緒に考えていきたいと思います。

A3) B3) C3) D3) テクノロジーセッション

3/8(火) 15:10-16:10 (60分)

セッション A3(60分)

「スマート・ソフトウェアテスト・ファクトリ(SSTF)
~ソフトウェアテストのIoT化~」

高木 陽平 (SHIFT)

セッションの内容

現在、IoT(Internet of Things)が注目を集めている。中でも、ドイツを中心としたインダストリー4.0という巨大プロジェクトが進行しており、「第4の産業革命」と呼ばれている。インダストリー4.0では、あらゆるものを工場と繋いだスマート・ファクトリが構築されている。SHIFTは、スマート・ファクトリの概念をソフトウェアテストに応用した「スマート・ソフトウェアテスト・ファクトリ」を構築した。本発表では、その取り組みについて紹介する。

セッション B3(60分)

「GUI操作自動化ツールを用いたテスト効率化手法」

菅野 正行 (富士通)

セッションの内容

GUIはソフトウェアの価値を決める大切な要素の一つであり、絶えず進化が求められている。開発現場では、改善に向けた実装変更とそれに伴う動作確認が頻発し、更には多種プラットフォーム(OS・ブラウザ)での動作保証も必要なことから、テスト作業に膨大な工数を投じている。そこで、本発表ではGUIのテスト効率化に向けて、自動化ツール導入に関するポイント(適したツール選定、スクリプトの再利用性向上など)を紹介する。

セッション C3(60分)

「テストと仕様書
~「仕様書は一側面である」という前提に立ったテスト活動~」

蛭田 恭章 (ベリサーブ)

セッションの内容

ソフトウェア開発において、ニーズの多様化、システムの複雑化が進み、仕様を規定する難易度は高くなっている。また、詳細な仕様書を作成しきれないというプロジェクト的状況もある。このような中、「仕様書は一側面である」という前提に立った取り組みも重要である。今回は、仕様書の過不足をテストの立場で是正する仕様レビュー活動と、仕様書をベースとしないテストの設計の2つについて、その考え方や課題などを解説する。

セッション D3-1(30分)

「テスト・デバッグ工数を低減するPolyspaceによる静的解析について」

能戸 フレッド (MathWorks Japan)

セッションの内容

近年のソフトウェアは大規模化・複雑化しており、検証作業が困難であるが、開発スケジュールを守りつつ、高品質なソフトウェアを納入することが求められる。本セッションでは、Polyspace静的解析ツールを使用して、エラー・欠陥・脆弱性がない高品質なソフトウェアを確保するプロセスを紹介する。数ある静的解析ツールにはないPolyspace独自の特徴である、エラーの不在を確認する「コード証明」を含むコード検証機能を説明する。

G3) チュートリアル1

3/8(火) 15:10-18:00 (170分)

セッション G3

チュートリアル1:
「「自己評価」と「自己改善」で始めるテストプロセス改善」

薮田 和夫 (南山大学)
湯本 剛 (日本ヒューレット・パッカード)
皆川 義孝 (クライム)

セッションの内容

テストプロセスは開発プロセスの多くの部分を占めているため、テストプロセスを良くしてくことが開発全体に良い効果をもたらします。
しかし、テスト技法を身につけるだけで対応できません。なぜならテストは多くの依存関係があり、想定外の対応を余儀なくされるからです。
そこで注目したいのがテストプロセスを改善する手法です。本チュートリアルは、TPINEXTというテストプロセス改善の翻訳本が発売されたこともあり、TPINEXTを使った、テストプロセスを評価、改善する方法を紹介します。また、自己評価を行うイメージを深く理解していただくため、チュートリアルの受講者みなさんに対してアンケート形式のアセスメントライブを実施します。

A4) モバイルのテスト
~モバイルプラットフォームに屈しないテストとは。~

3/8(火) 16:50-18:20 (90分)

セッション A4

「特定モバイルプラットフォームで動作するアプリに対する効率的なテストを考える」

外山 純生 (NTTソフトウェア)
長谷川 孝二 (フリーランス)
藤原 洋平 (ACCESS)

セッションの内容

例えばスマートフォンの複数アプリケーションにおいて、ジャンルやカテゴリが違っているのに似たような不具合を見つけたことはありませんか?
あるいは、あるアプリケーションをテストするとき、毎回確認する項目はありませんか?
特定のプラットフォームを利用するのであれば、アプリの品質はそのプラットフォーム自体の品質に影響されることもあると思いますが、本セッションでは、プラットフォーム自体の品質ではなく、それを利用する上で重要なテストの観点や品質の考え方について、討論します。
特定のプラットフォームを利用するアプリに対して、効率的なテストを一緒に考えていきましょう!

B4) ゲームのテスト
~○ツコの知らないゲームテストの世界~

3/8(火) 16:50-18:20 (90分)

セッション B4

「テスト設計;ゲームテストの世界」

伊藤 隆広 (スクウェア・エニックス)
粉川 貴至 (セガゲームス)
西 康晴 (電気通信大学)
吉澤 智美 (日本電気)

セッションの内容

ゲームのテストは現状、まだまだ経験に依存した世界です。
しかし、多様化するビジネスモデルに対応し、大規模化や複雑化していく中で体系的なテストが必要になってきています。
一方、体系的なテストについて定めた国際標準であるISO/IEC/IEEE 29119シリーズは発行されてから1年半が経過しました。
29119シリーズはさまざまなドメインで活用されており、ゲーム分野への適用も期待されています。
そこで、それぞれの世界のエキスパート、すなわち、ゲーム業界からテストの竜騎士と吟遊詩人、29119の国内委員会から黒魔道士と召喚士が立ち上がり、29119を用いたゲームに対する体系的なテストについて検討を始めました。
本セッションでは主にゲーム開発を対象としたテストプロセス(テストの進め方)とテスト要求・アーキテクチャ設計(何をテストするか)について解説します。
さあ、未知なるクエストに出発です。我と思わん方はパーティにご参加あれ。

C4) 事例発表「テスト手法」
~テスト手法の研究~

3/8(火) 16:50-18:20 (90分)

セッション C4-1(45分)

「事前条件と事後条件に着目したFirst Person Shooting に対するキーワード駆動テストの適用」

菊池 文矩 (電気通信大学)

セッションの内容

キーワード駆動テストは自動テストの効率化に非常に有効です。しかし、 FPSのようなビデオゲームではオブジェクトの位置関係や所持アイテムなどの条件を満たすようにキーワードを配置しなければならないため、冗長で可読性の低いテストケースになってしまいます。
そこで、キーワードのもつ事後条件と事前条件に着目することで、 テストが正しく実行されるように自動で補完を行い、テストケースを作成する手法を提案します。

セッション C4-2(45分)

「分割したWebページキャプチャ画像を用いた画像差分検証手法の提案」

池之上 あかり (ネクスト)

セッションの内容

近年、webアプリケーションのキャプチャ画像の画素差分をとることで、変化箇所を画像として出力し、回帰テストを行うシステムが登場した。しかしながら、このシステムは動的に変化するWebページに対して使用した際に、変化がおきていない場所も差として誤検出してしまい、変化箇所が分かりにくくなってしまう問題がある。本発表ではこの問題の解決手法を紹介すると共に、弊社における画素差分によるテストの変遷を紹介する。

D4) テスト自動化1
~自動丸になるためのルーティンとは?~

3/8(火) 16:50-18:20 (90分)

セッション D4

「いつどこをテスト自動化するべきか?」

太田 健一郎 (SHIFT)
永松 康能 (テルモ)

セッションの内容

自動化が得意なことは、決まった手順をミスなく高速で繰り返すことです。
言い換えれば、決まった手順を用意できれば自動化できます。
ただ、自動化には開発費用とメンテナンス費用がかかります。
従って、費用対効果の高いところを自動化するべきです。
この前提に立った時、テスト工程のどこを(あるいはどこから)自動化するべきでしょうか。

E4) ユーザビリティテスト
~UX(ユーザーエクスペリエンス)ってなんですの?~

3/8(火) 16:50-18:20 (90分)

セッション E4

「UX/ユーザビリティのためのテスト - ユーザーテスト見学会 at JaSST」

樽本 徹也 (利用品質ラボ)

セッションの内容

最近、『ユーザーテスト(ユーザビリティテスト)』という言葉を耳にする機会が増えているのではないでしょうか。現代の製品/サービス開発において「UX/ユーザビリティ」は非常に重要な要素ですが、その品質を評価する代表的な手法がユーザーテストです。ただ、生身のユーザーの言動を観察・分析するという手法なので、ちょっと取っ付き辛い面があるかもしれません。

そこで、今年のJaSSTではユーザーテストの第一人者である樽本徹也氏をお招きして、実際に会場でスマホアプリを題材とした"生"のユーザーテストを実演していただくことになりました。気軽な見学会なので「ユーザーテストって何?」という人から、「社内でやってみたい」という人まで、どなたでも参加していただけます。

F4) 論文の書き方
~挑戦し続ける限り必ず答えは見つかる。~

3/8(火) 16:50-18:20 (90分)

セッション F4

「論文の書き方講座」

五味 悠一郎 (日本大学)

セッションの内容

本セッションでは、論文を一度も書いたことがない人でも論文が投稿できるように、テストに関係する具体的な事例を挙げながら、初歩から分かりやすく解説させていただきます。JaSSTにおける論文の採択ポイントなどもお伝えする予定です。論文が書けるということは、論理的な分かりやすい文章が書けるということでもあり、日常業務でのドキュメント作成の上達にも繋がります。

【主な内容】

  • 論文とは何か
  • 論文の必要性
  • 論文の探し方
  • 論文の種類
  • 論文の構成
  • 論文の作成で気をつけるポイント
  • 論文の投稿方法
  • 論文の投稿スケジュール
  • 論文に関する質疑応答

A5) テスト設計コンテスト
~我々のテス都構想に清き一票を!~

3/9(水) 9:00-11:40 (160分)

セッション A5

「テスト設計コンテスト'16 決勝戦」

テスト設計コンテスト'16 実行委員会
テスト設計コンテスト決勝戦出場チーム

セッションの内容

テスト設計コンテスト(*)は今回で第6回目を迎えました。テスト設計コンテストとは、その名の通り「テスト設計」の良さを競うコンテストです。テスト対象に対してどのようなテストをどのくらい行うか、そのためには何をどこまで考慮するか、などを記述したテスト設計書、テストスクリプトなどが審査の対象になります。 今回はテスト対象を一新し、カラオケの仕様書を用意し、11月から全国各地域で予選を行ってきました。 本セッションとなる決勝戦では、予選を通過した5チームの猛者たちがJaSST東京の地に集います。あらかじめ提出された成果物はすでに審査委員の厳しい目で審査されています。そして、最後の仕上げ、プレゼンテーションをこの場で行い、最優秀チームを決定します。 昨年は東京代表チームが優勝トロフィーを奪還しました。 今年の栄冠はどのチームに? 会場では会期の2日間を通じて、各チームの設計成果物を公開展示します。 セッションを聴講される方もそうでない方もぜひお立ち寄りいただき、決勝進出チームのテスト設計の技をご覧ください。 また、聴講される方はあらかじめ、テストベース(**)に目を通しておくことをお勧めします。

(*)テスト設計コンテスト'16の詳細は、こちらをご覧ください。
http://aster.or.jp/business/contest.html

(**)テスト対象であるカラオケの仕様書(テストベース)はこちらからダウンロードできます。発表内容をより深く理解するためにも事前に目を通しておくことをお勧めします。
http://aster.or.jp/business/contest/rulebook.html#testbase

B5) ビジネスとテスト
~チャレンジするためにQもCも考えます~

3/9(水) 10:00-11:30 (90分)

セッション B5

「大手事業会社のシステム部門責任者が語る
ミッションクリティカルなシステム開発で必要とされる技術とテストエンジニアとは!?」

モデレータ:
丹下 大 (SHIFT)

コーディネーター:
湯本 剛 (日本ヒューレット・パッカード)

パネリスト:
今井 真 (三菱UFJトラストシステム)
蟹江 英昭 (SBI証券)
渋江 利幸 (DNP情報システム)

セッションの内容

大規模かつミッションクリティカルなシステムを構築する開発責任者を集めたパネルディスカッション。
絶対に失敗ができない開発現場ではいったいどのような工夫が行われているのか。
品質とテストの視点で開発の裏側を解き明かします。
セッションでは事例を交えなが現場で発生する課題やそれをどう乗り越えたのか、テストエンジニアとして必要な技術やノウハウについて語って頂きます。
また、大量トランザクション処理が必要なシステムはどのように構築されているのか?
負荷や性能など非機能テストの裏側についても解き明かしていきます。
普段聞けない大規模開発のトラブル事例などここだけでしか聞けない話しも・・・
ミッションクリティカルのノウハウを吸収できるセッションとなりますので、是非ご参加下さい。

C5) アジャイルとテスト
~とっておきのトークをあなたに、あったかいんだからぁ~

3/9(水) 10:00-11:30 (90分)

セッション C5

「プロダクト部門での品質保証担当のふるまい(アジャイル開発の場合)
~「QAおじさんのアジャイル奮闘記」を題材とした意見交換会~」

永田 敦 (ソニー)
細谷 泰夫 (三菱電機)
和田 憲明 (JaSST Tokyo 実行委員会)
天野 勝 (JaSST Tokyo 実行委員会)

セッションの内容

※当セッションは参加者同士の意見交換をメインとするため、アジャイル開発の基礎知識をお持ちの方向けとさせていただきます。なお、実践経験の有無は問いませんので、興味のある方々はぜひご参加ください。

プロダクト部門で品質保証を担当する永田さんが、アジャイル開発のチームに最初から関わるチャンスがあり、その奮闘ぶりが読み物としてまとめられました。その内容と後日談を題材として、会場内で意見交換を行ないます。奮闘記は「最初から関わるチャンス到来、そして現場からの反発、メトリクスが現場を変える、振り返りと要因分析の工夫」など、たくさんのエッセンスが盛り込まれています。当日は、アジャイル開発現場に実際に関わっている人と、これからアジャイル開発に関わろうとしている人とでグループを分け、それぞれで濃い意見交換ができるようにします。

「QAおじさんのアジャイル奮闘記」は Agile Japan 2015 配布小冊子「アジャイルの魂2015」に掲載されています。

 

D5) テスト自動化2
~自動丸になるためのルーティンとは?~

3/9(水) 10:00-11:30 (90分)

セッション D5

パネル:「テスト自動化エンジニアやそのキャリアパスってなんだろう?」

モデレータ:
山口 鉄平 (ヤフー)

パネリスト:
浅黄 友隆 (ヒューマンクレスト)
後藤 香織 (ベリサーブ)
玉川 紘子 (SHIFT)
松尾 和昭 (クックパッド)

セッションの内容

今、注目のテスト自動化、その中でも今回はテスト自動化エンジニアやそのキャリアパスに関してパネルディスカッションをおこないます。
多くの企業で、テスト自動化がおこなえるエンジニアが求められているもの、その像が曖昧で採用や育成が難しいという話を聞きます。
本セッションでは、テスト自動化エンジニア像を様々な立場のパネリストから見ることで明確にするとともに、キャリアパスとしてどのようにテスト自動化エンジニアになり、その後どのようになっていくのか討論します.

E5) テストのマネジメント
~テスト界のトリプルスリーを達成するために~

3/9(水) 10:00-11:30 (90分)

セッション E5

「テストマネジメント パネルディスカッション
現役テストマネージャに聞け!!」

モデレータ:
中野 直樹 (ネクスト)

パネリスト:
東 弘之 (ベリサーブ)
小山 竜治 (JaSST Tokyo実行委員会)
長谷川 聡 (JSTQB技術委員会)

セッションの内容

テストチーム、テストプロジェクトをマネジメントする役割の人は多いと思います。
みなさんは、うまく「テスト」チーム、「テスト」プロジェクトをマネジメントできているでしょうか?
テストマネージャだからこそ考えなければならないこと、テストチームだからこそ必要になってくる活動がたくさんあります。
今回は、実際に現場でテストマネージャとして活躍している人たちに、テストマネージャだからこそテストプロジェクトだからこそというポイントを議論していただきます。
その中から、テストマネジメントの勘所をつかんでいただき、明日からのマネジメントに役立てていただければと思います。

F5) テストの教育
テストエンジニア ~翼をさずける~

3/9(水) 10:00-11:30 (90分)

セッション F5

「テストエンジニアの育成・教育
~若手テストエンジニアの成長を促そう!~」

奥村 有紀子 (IPA)
根間 才治 (JaSST Tokyo 実行委員会)

セッションの内容

本セッションは、「若手テストエンジニアの成長を促すには?」をテーマに、講演者やファシリテータからの一方的な情報提供ではなく、参加者同士で対話を進めていくセッションです。
若手エンジニアの教育や育成に興味・関心がある方でしたら、どなたでも大歓迎です!
皆さんで気軽に、かつ真剣に、そして楽しくお話しながら、それぞれに何か気づきや学びを得られるセッションにできればと思っています。

G5) チュートリアル2

3/9(水) 10:00-12:50 (170分)

セッション G5

チュートリアル2:
「Software Testing for Mobile, Embedded, and IoT Devices Based on Data Analytics: Pattern-based Test Design
データ分析ベースのモバイル、組み込み、IoTデバイスソフトウェアテスト
~パターンベースのテスト設計~

Jon Hagar (Grand Software Testing)

※逐次通訳

セッションの内容

Mobile and embedded software are used everywhere today, while at the same time the Internet of Things (IoT) is poised to become the next growth area for software and testing. In the next few years, tens to thousands of billions embedded IoT devices will be connected to internet. Testing of Mobile/Embedded/IoT can use concepts from traditional-mobile software domains, but IoT faces new testing challenges that should be considered.

This session starts by examining how to use data analytics based in error profiles and social media to determine software risk areas and test patterns for testing Mobile/Embedded/IoT systems. Availability of data for Mobile/Embedded/IoT devices is growing. This tutorial examines how teams can leverage these kinds of data to improve development and testing, thus speeding high quality products to market. Jon examines how to mine and organize the data using concepts such as mind maps, taxonomies, and mathematical filtering of data statistics. Students get to practice analyzing and organizing data so they can continue the data analysis with their project data later on. Jon then examines real world test patterns based on data analytics to optimize the testing process. Test patterns are defined to address: real-time assessment, control systems, hardware in the loop testing, security, and functional/non-functional qualities of software.

Test patterns are in the tradition of James Whittaker's book series "How to Break Software" which uses attacks to support test exploration. Jon extends the testing "attack" pattern to Mobile/Embedded/IoT software systems. Test attack patterns are similar to software design patterns, but aimed at providing information about the software under test. Attacks must be customized for particular project contexts to become actual test cases. For presented attacks, Jon explains when, who, and how to conduct the attack, as well as why the attack works to find errors. In addition to learning these testing concepts, the attendees will get to practice the attack patterns on software devices.

モバイルおよび組み込みソフトウェアはいたるところで利用されているだけでなく、いまやIoTがソフトウェアとテストにおける次世代の成長領域になりつつあります。これからの数年間に、数十億から数千億台の組み込みIoTデバイスがインターネットに繋がれようとしています。モバイル、組み込み、IoTのテストは昔ながらのモバイルソフトウェアのドメインからそのコンセプトを利用することができますが、IoTは新たに検討しなければならないテストの課題に直面しているのです。

本セッションでは、モバイル、組み込み、IoTシステムのテストのためのソフトウェアリスクとテストパターンを決定するために、エラープロファイルとソーシャルメディアを基にしたデータ分析の使い方から始めます。モバイル、組み込み、IoTデバイスのためのデータは増え続けています。 このチュートリアルでは高品質な製品を市場に出荷するために、チームでこれらのデータを利用して開発やテストを改善するための活用方法について調べます。これらのデータを効果的に利用するために、マインドマップ、分類法、そして数学的データ統計解析などのコンセプトの用い方を演習します。受講者はデータの選別と分析について演習を行います。 テストプロセスの最適化のためのデータ分析に基づいた「実世界のテストパターン」について吟味します。
テストパターンは以下を表します:リアルタイムの評価、制御システム、ハードウェアのループテスト、セキュリティ、ソフトウェアの機能/非機能品質

探索的テストを支援するために攻撃を用いるテストパターンはJames Whittakerの著作 "How to Break Software"シリーズで語られています。モバイル、組み込み、IoTソフトウェアシステムへの「攻撃」テストパターンを拡張しました。攻撃テストパターンはソフトウェアデザインパターンと似ています、しかし、テスト下の情報を提供することを目指しているのです。 攻撃はプロジェクトの本質に合わせてカスタマイズされるべきで、実際のテストケースになるものです。攻撃の紹介として、「いつ」、「誰が」、「どのように」攻撃を指揮するかについて解説するとともに、なぜ攻撃がエラーの発見に役立つかについて説明します。さらに、これらのテストコンセプトを学ぶために、ソフトウェアデバイス上での攻撃パターンについての演習を行います。

A6) B6) C6) D6) テクノロジーセッション

3/9(水) 11:50-12:50 (60分)

セッション A6(60分)

「エンドユーザー企業様プロジェクト品質支援
~エンドユーザー企業様プロジェクトを品質から成功に導く~」

西村 桂之 (SHIFT)

セッションの内容

エンドユーザー企業様が主導する大型システム開発案件を「品質」「プロセス」の観点からプロジェクトを成功に導くためのSHIFTの取り組みついてご紹介いたします。「知識」「経験」「人的リソース」「品質評価」等エンドユーザー様のプロジェクトマネージャが抱える課題をSHIFTが解決します。

セッション B6(60分)

「GUI操作自動化ツールを用いたテスト効率化手法」

菅野 正行 (富士通)

セッションの内容

GUIはソフトウェアの価値を決める大切な要素の一つであり、絶えず進化が求められている。開発現場では、改善に向けた実装変更とそれに伴う動作確認が頻発し、更には多種プラットフォーム(OS・ブラウザ)での動作保証も必要なことから、テスト作業に膨大な工数を投じている。そこで、本発表ではGUIのテスト効率化に向けて、自動化ツール導入に関するポイント(適したツール選定、スクリプトの再利用性向上など)を紹介する。

セッション C6(60分)

「AUTOSARAcceptanceTestの自動化の取り組み」

須原 秀敏 (ベリサーブ)

セッションの内容

AUTOSAR(AUTomotiveOpen System Architecture)は車載電子制御ユニット用の共通標準ソフトウエアアーキテクチャの策定を目的に設立されたパートナーシップである。AUTOSAR対応のBSW(BasicSoftWare)製品が各社より提供されているが、製品がAUTOSAR要求を満たしているかを受け入れ側が確認したいというニーズがある。そのニーズに対して、AUTOSARではAcceptancetestという標準の受け入れテストを公開している。本セッションでは、そのAcceptancetestの自動化に取り組んだ事例を紹介する。

セッション D6-1(30分)

「「ISTQBパートナープログラムはじめました」
~TA(テストアナリスト)試験もはじめました~」

佐々木 方規 (JSTQB)

セッションの内容

JSTQBでは、日本のソフトウェア業界の技術力向上のために「JSTQB認定テスト技術者資格試験」を実施しています。これらの活動に尽力されている企業や組織を認定するパートナーシップスキームをはじめました。このプログラムと認定パートナー様をご紹介いたします。

また、JSTQBの最新動向についてもご紹介します。

A7) 招待講演

3/9(水) 14:20-15:50 (90分)

セッション A7

「電気自動車の未来をえがくために
~性能・機能のこれからとソフトウェア品質の重要性~」

写真:清水 浩氏

清水 浩 (e-Gle)

セッションの内容

電気自動車は次世代の車の最有力候補の一つである。その理由はCO2と排ガスを出さないことはもちろんであるが、効率が高く、性能、機能を高くすることが可能で、かつ、量産をすれば安価になる可能性を本質的に持っているためである。

2009年から本格的な普及が始まった電気自動車であるが、2015年の販売台数は世界中で15万台である。これは世界中の車の販売台数の0.15%に過ぎない。その理由は航続距離が短いことが主であるとされるが、性能、機能の面で劣っていることにもよる。今後大量の電気自動車を普及させるために、電気自動車を消費者に買いたいと思って貰えるものにしなくてはならない。

本講演者は、過去35年に亘り電気自動車の開発に関わり、15台の試作車を完成させてきた。さらに、新しいモーター、電池の開発を続けている。たとえば、2004年に開発したEliicaという電気自動車では最高速度で370kmを記録し、また、0-100kmの加速性能はわずか4秒で、当時、市販車で最も加速性能が良かったポルシェ911ターボの4.1秒を上回る性能であった。しかも、今後の技術開発で、確実に消費者が買いたい車になると考えている。

本講演では、これまでの開発体験とこれからの技術の可能性を踏まえ、

  1. これからの電気自動車の技術の流れ、特に、性能と機能をどのようにしてあげるのか、
  2. 商品としての電気自動車の品質をどのように担保するのか、
  3. 設計から試験までの工程、

を内容の基本とする。

さらに、今後の電気自動車においてソフトウエアが極めて重要になること、しかも商品としての電気自動車を実現するには、ソフトウエアの信頼性をいかに担保するかが欠かせないかということについても触れたい。

講師プロフィール

1947年宮城県生まれ。
慶應義塾大学 名誉教授
株式会社e-Gle(イーグル) 代表取締役社長 
1975年 東北大学工学部博士課程単位取得退学。(博士号:工学博士)
1976年 国立環境研究所(旧国立公害研究所)入所。
1997年 慶應義塾大学環境情報学部教授
2013年   同 定年退職  名誉教授
2013年 株式会社e-Gle創立現在に至る。

著書

  • 「電気自動車のすべて」日刊工業新聞社(1992年第一版、1995年第二版)
  • 「温暖化防止のために 一科学者からアル・ゴア氏への提言」ランダムハウス講談社 (2007年)
  • 「脱『ひとり勝ち』文明論」ミシマ社(2009年)

など。

A8) クロージングパネル

3/9(水) 16:00-17:40 (100分)

セッション A8

「時代の変遷と共に変わるテスト
~IoT世界に求められるテスト~」

モデレータ:
松岡 正人 (カスペルスキー)

パネリスト:
Jon Hagar (Grand Software Testing)
辰巳 敬三 (ASTER)
二木 真明 (アルテア・セキュリティ・コンサルティング)
吉澤 智美 (日本電気)

セッションの内容

IoTは単一の閉じたシステムではなく、複数の異なるシステムが繋がることでいままでと違う体験やサービスを実現することができ、センサーネットワークや、様々なデバイスなどから得られる情報はビッグデータとなり、より高度でインテリジェンスなデータ解析技術を利用して産業や社会インフラ、医療や健康、個人の生活を大きく変革する可能性を秘めています。このように、実世界(フィジカル)とIT(サイバー)をつなぎ合わせる新しい仕組みは、異なる目的で構築されたシステムやデバイス、ネットワークなどを有機的に再構成することが想定されます。
このように複雑で一貫性の無い新しいシステムがIoTだとするならば、そこで使われる個々の技術や、システム、デバイス、ネットワークなどあらゆる技術的観点から、または利用者やサービスの提供者の観点から、もしくは社会インフラとしての生活基盤の安全を保障する目的で、異なるテストが必要となるのでは無いでしょうか。 まさに「闇鍋的IoTの世界」を横断的に検証し、安全で安心して運用/利用できるという品質を満たすためにはどのようなことに注目し、部分的な、そして網羅的なテストを実施するために必要な知識や観点は何か、さまざまな視点から、漠としてつかみどころの無い新しいテストの世界を探ってみようと思います。

A9) クロージングセッション

3/9(水) 17:40-18:00 (20分)

セッション A9

クロージングセッション

(JaSST Tokyo 実行委員会)

ネットワークランチサービス & 展示ブースツアー

3/8(火) 11:40-13:10 (90分)
3/9(水) 12:50-14:20 (90分)

 

ネットワークランチサービス & 展示ブースツアー

<ネットワークランチサービス> (事前申込制)

今年も会場にてお弁当をご用意した昼食会を実施します。
お申込みいただいた方にはお弁当を先着特別価格にてご提供いたします。

久しぶりに会うお仲間との会食、また、新たに出会う人とのコミュニケーションの場としてご活用ください。
会場ではスポンサーによるツールやサービスの紹介もございます。
なお、お弁当は有料の事前申込となっております。 (参加申込時にお申し込みください)

<展示ブースツアー> (ネットワークランチサービス参加者限定 先着順)

また、展示ブースを回るツアーを今年もネットワークランチサービスに申し込まれた方限定で実施します。
「展示ブースツアー」を、JaSST実行委員がツアーガイドとなり、ランチを食べながら興味ある内容を語り合った後、展示ブース巡りにでかけましょう。

JaSSTではご協力いただいているスポンサー企業さんに、我々テストエンジニアが現場で役立つツールやサービスを展示していただいています。
展示ブースに興味はあるけど、なかなか1人では聞いてみるのが難しいという方。
参加者や実行委員とテストツールやサービスの話をしてみたいという方。
展示ブースツアーに参加してみませんか?

展示ブースツアーへの参加は、当日ネットワークランチ会場で受付いたします。
最先端のサービスやツールの話をガイドと一緒に聞きに行きましょう。

2日目のブースツアーに参加された方は先着順で、優先的に招待講演の本会場にご案内いたします。
奮ってご参加お待ちしております。

情報交換会(登録者のみ)

3/8(火) 18:40~

 

情報交換会(登録者のみ)

<情報交換会>

毎度恒例となりました情報交換会、今年も賑やかに開催します!

シンポジウム1日目終了後に行われる情報交換会で、テストや品質に対する関心事を肴に自由豁達に意見交換しましょう。(都合により参加できない方もいますが)セッションの講演者や実行委員も多数参加するフラットな交流の場です。普段名刺を配る機会の少ないという方もたくさんお持ちくださいね。また、実行委員によるお楽しみ企画も計画中です。是非ご参加ください。

なお、情報交換会は事前登録制です。WebサイトでJaSST'16 Tokyoに申し込む際に、合わせてご登録ください。