基調講演
「組織にテストを書く文化を根付かせる戦略」
和田 卓人(タワーズ・クエスト)
講師プロフィール
和田 卓人(タワーズ・クエスト)
プログラマ、テスト駆動開発者
学生時代にソフトウェア工学を学び、オブジェクト指向分析/設計に傾倒。執筆活動や講演、ハンズオンイベントなどを通じてテスト駆動開発を広めようと努力している。
『プログラマが知るべき97のこと』(オライリージャパン、2010)監修。『SQLアンチパターン』(オライリージャパン、2013)監訳。『テスト駆動開発』(オーム社、2017)翻訳。『事業をエンジニアリングする技術者たち』(ラムダノート、2022)編者。テストライブラリ power-assert-js 作者。
セッションの内容
自動テストを「書く」ことをしてこなかった組織に対して、テストを書く文化を根付かせるのは、一朝一夕では成し遂げられません。本講演では、組織にテストを書く文化を根付かせるための試みとして、まずテストを書く意義について改めてまとめ、価値と原則を踏まえた戦略についてお伝えいたします。
特別講演
「大規模言語モデル・対話型生成AIによるテスト支援の広さと深さ」
石川 冬樹(国立情報学研究所)
講師プロフィール
石川 冬樹(国立情報学研究所)
ソフトウェア工学および自律・スマートシステムの研究教育に従事。近年では機械学習型のAIシステムや自動運転システムに対するテスト自動生成、欠陥分析、自動修正、形式モデリング・検証などの研究に注力。
トップエスイープログラム代表、AIプロダクト品質保証コンソーシアム運営委員長なども務め、実践研究、技術普及、ガイドライン策定などの活動も広く行っている。
令和6年度 科学技術分野の文部科学大臣表彰 科学技術賞(研究部門) 共同受賞。
2020年度 IPSJ/IEEE Computer Society Young Researcher Award 受賞。
セッションの内容
GPT/ChatGPTをはじめとした大規模言語モデル(LLM)・対話型生成AIの普及・進化により、非定型な入出力を扱う多様なタスクを、高精度で柔軟に自動化・半自動化する可能性が大きく広がり、非常に盛んな追及が行われている。
本講演では、テストのためのLLM/AI活用という観点から学術研究などの動向を紹介し、単に「LLMにやらせてみる」にとどまらない、今後の展望について議論する。
JaSST'24 Tokai は盛況のうち終了いたしました。
ご参加、ご協力いただいた皆様、有難うございました。